Waseda Weekly早稲田ウィークリー

早大生にとってなじみ深い高田馬場駅から早稲田大学周辺には、世界各国の料理を提供するお店が点在しています。定番の中華料理やイタリア料理のみならず、ウズベキスタン料理やスリランカ料理なども楽しめるこのエリア。新宿から近く交通の便が良いこともあり、古くからさまざまな外国人コミュニティーが存在する、都内屈指の多文化共生の街の一つです。

そこで今回、世界各国の食文化を堪能できるワセメシとして、10店舗のおすすめランチメニューをご紹介! そのうち3店舗では、早稲田ウィークリー学生レポーターがお店に訪問し、オーナーの皆さんからお話を伺いました。高田馬場駅から早稲田大学まで「馬場歩き」をしながら、世界の美食を通じて異文化に触れる旅へ出掛けましょう!

※記事中の価格は全て税込みで、取材時時点の情報です。

ウズベキスタン

こだわりの大鍋で炊く米料理「プロフ」が自慢!
「サマルカンド テラス」

高田馬場駅すぐそばの「さかえ通り」沿いにある、ウズベキスタン料理店の「サマルカンド テラス」は、2021年10月にオープンしました。学生レポーターの植田将暉さん(大学院法学研究科修士課程2年)は、こちらのお店によく行くのだそう。

写真左:レンガ造りのオープンキッチンに、大きな窓から光が差し込む心地良い店内
写真右:現地から取り寄せた、こだわりの大鍋
植田さん

雑居ビルの3階にあるので、初めての人は迷わないように! 店内に入るとウズベキスタンを感じられる空間が広がっています。

クミンの香りが広がるウズベキスタンの伝統料理「プロフ」

「プロフセット(1,300円)」。(左から時計回りに)プロフ、サラダ、ナン

お店の目玉は、お米を使ったウズベキスタンの伝統料理「プロフ」。現地には専門店もあるほど、一般的な料理だそう。

おすすめの「プロフセット」は、牛肉とラム肉、にんじんなどの具材がごろごろのったプロフがメインのセット。クミンと塩を使ったシンプルな味付けで素材のうま味が感じられ、どことなく日本の炊き込みご飯にも似た印象です。単品で別途注文可能なヨーグルトソースをかけるのも、おすすめの食べ方なのだとか。

写真左:3時間かけてゆっくり炊いたお肉はホロホロで美味!
写真右:オーナーの出身地・サマルカンド風のプロフ。使用しているアマニ油は現地から直接仕入れている
植田さん

僕は中央アジア料理をよく食べに行くのですが、ここは何を食べても絶品。付け合わせのナンはインドのものとは異なり、塩のきいたパンという印象で、プロフによく合うんです!

母国・ウズベキスタンの味と文化をたくさんの人に知ってもらいたい

2011年に留学生として来日したオーナーのアリズイクロブ・アクマルさんは、日本にウズベキスタン料理店が少ないことを残念に思っていたと言います。

アクマルさん

ウズベキスタン料理はクセの少ない味付けで好き嫌いが分かれにくく、食べやすいのが特徴です。世界的にも人気で、例えば韓国には多くのウズベキスタン料理店がありますが、日本にはほとんどないんです。

料理同様、ウズベキスタンの魅力を知っている人が少ないことも気になっていたそう。

料理同様、ウズベキスタンの魅力を知っている人が少ないことも気になっていたそう。

店内には、ウズベキスタンの伝統的な織物「アトラス」の柄をあしらったポットも展示されている

店内には、ウズベキスタンの伝統的な織物「アトラス」の柄をあしらったポットも展示されている

アクマルさん

ウズベキスタンはシルクロードのほぼ中央にあり、西洋と東洋がミックスした面白い文化を持つ国なのですが、そういったこともあまり知られていません。私がお店を始めたのは、ウズベキスタン料理のおいしさをきっかけに、ウズベキスタンに興味を持つ人が増えてほしかったからです。料理を通してウズベキスタンの風を感じに来てください!

店舗情報
  • 店名

    SAMARKAND TERRACE(サマルカンド テラス)

  • 住所

    東京都新宿区高田馬場3-5-5 ACN高田馬場ビル 3階 Googleマップ

  • アクセス

    「高田馬場駅」から徒歩約2分

  • TEL

    03-6908-9922

  • 営業時間

    11:00~16:00、17:00~21:00(L.O.20:30)
    金曜のみ14:00〜21:00(L.O.20:30)

  • 定休日

    火曜日

  • SNS

ミャンマー

駅近のディープなお店で味わえる本格牛そば
「ノング インレイ」

高田馬場駅からすぐのビル内にある「ノング インレイ」は、1999年から続くミャンマー料理の名店です。難民として来日した初代オーナーがオープンし、2013年に現オーナーのサイ・ミンゾーさんに経営をバトンタッチしました。

こちらのお店をレポートする田邊紗彩さん(文化構想学部3年)は、今回が初来店。ずっと気になっていたものの、なかなかチャレンジできなかったワセメシの一つだったそう。

写真左:ミャンマー料理店が多く入るビルの1階にあるノング インレイ。4階には系列のカフェが2021年にオープン
写真右:エメラルドグリーンが基調の店内は、どこか懐かしい雰囲気
田邊さん

店内には象のモチーフの装飾品など、ミャンマーを感じられるものがたくさん! 壁にはメニューの写真が貼ってあり、何を注文しようかワクワクします。

エスニック感満載のさっぱりスープが癖になる「牛スープそば」

「牛スープそば(1,100円)」。奥はセットの高菜のあえ物

ノング インレイでいただけるのは、ミャンマーの北東部に住むシャン族の郷土料理です。シャン族はスパイスをあまり使わず、納豆などの発酵食品をよく食べることから、日本食と少し似ているといいます。

人気メニューの「牛スープそば」は、喉越しの良いツルッとした平打ちの米麺と、牛すじ肉をじっくり煮込んだあっさり優しい味のスープが相性抜群な逸品。にんにくチップやパクチーなどがアクセントになり、飽きのこない一杯です。

現地では日常的に食べられており、屋台の定番メニューだという一品。標高の高い地域に住むシャン族は、油分が少なくあっさりとした味付けを好み、麺のほかに餅も人気だそう
田邊さん

牛肉の食感はしっかりしていて食べ応えがあり、噛(か)むたびにうま味が広がります。パクチーの香りがとても爽やか!

早大生に支持され約20年。卒業してもいつでも帰って来られる名店に

サイさんによると、ミャンマーと日本の食文化は似ている点ばかりではなく、異なる点もあるそう。

サイさん

日本人は卵や魚などを「生」で食べますが、ミャンマーでは考えられないことです。また、日本では味付けに砂糖をよく使いますが、ミャンマーではあまり使いません。初めはこういった違いに戸惑いましたが、今は慣れてきました。

お店では試行錯誤を繰り返しながら、日本人の舌にも合うシャン料理で、たくさんの早大生を虜(とりこ)にしてきました。

サイさん

10年以上も前に卒業した方が、今でもたまにいらっしゃいます。青春時代の1ページにうちのお店が刻まれているのは、とてもうれしいこと。現役生も卒業生も、いつでもお待ちしています。

店舗情報
  • 店名

    Nong Inlay(ノング インレイ)

  • 住所

    東京都新宿区高田馬場2-19-7 TAK11ビル 1階 Googleマップ

  • アクセス

    「高田馬場駅」から徒歩約1分

  • TEL

    03-5273-5774

  • 営業時間

    11:30~23:30(L.O.23:00)

  • 定休日

    年中無休

  • Webサイト

    http://nong-inlay.com/

ロシア

東洋要素が加わったロシアの伝統料理はいかが?
「チャイカ」

1972年創業の「チャイカ」は、世代を超えて愛され続けるロシア料理店。かつて、満州(現中国黒竜江省ハルビン市など)に設立された旧制専門学校のハルビン学院に通っていた先代オーナーが、日本に帰国後、ハルビン学院再興の資金集めのために始めたという、少し変わった開業の経緯があります。同時に、ハルビンで食べたロシア料理のおいしさを広めたいという意向もあったそう。

写真左:開業当初の新宿歌舞伎町から何度か移転し、20年ほど前から現店舗に
写真右:豪華なシャンデリアや木製のピアノが印象的な店内

ハルビンの影響を受けた日本人好みの絶品「ビーフストロガノフ」

「ビーフストロガノフセット(1,600円)」。(左奥から時計回りに)ボルシチ、サラダ、ドリンク(今回はチャイを選択) 、ビーフストロガノフ

チャイカのロシア料理は、ハルビンの影響を受けていることが特徴です。ロシア革命で多くのロシア人がハルビンに亡命し、そこでロシアと中国の食文化が混ざり合いました。その結果、ピロシキに春雨が入っていたりと、ハルビン仕込みのロシア料理はアジアの要素を含むようになり、日本人にとって親しみやすいのだそう。

おすすめのビーフストロガノフは、ロシアの貴族だったストロガノフ伯爵の名前にちなんだメニューで、歯の弱くなった伯爵のために料理人が考案したといわれています。当初は貴族など裕福な家でしか食べられなかったそうですが、今では一般家庭にも広まり、ロシア国内でも広く食べられています。

ゴロンとした大きめのビーフは、サワークリームベースのソースでじっくり煮込まれ、とても柔らかくなっています。コクとまろやかさがあり、サフランライスとの相性も抜群です。

店舗情報
  • 店名

    チャイカ

  • 住所

    東京都新宿区高田馬場1丁目26-5 FIビル 2階 Googleマップ

  • アクセス

    「高田馬場駅」から徒歩約1分

  • TEL

    03-3208-9551

  • 営業時間

    11:30~15:00(L.O.14:30)
    17:30~21:00(コースL.O.19:30、その他L.O.20:00)

  • 定休日

    不定休

  • Webサイト

    http://www.chaika.co.jp

  • SNS

イタリア

食を通じて日伊の文化交流の中心を担ってきた老舗
「リストランテ 文流」

高田馬場の老舗イタリア料理店「リストランテ 文流(ぶんりゅう)」。食品メーカーに勤務していた創業者が出張でイタリアを訪れた際に、料理のおいしさや食文化に魅了されたことが開店のきっかけです。1973年、食でイタリアの魅力を伝えようとオープンしました。

写真左:かつては同じ場所 で 、ワインと南欧料理の店として創業。創業者から現オーナーに引き継ぎ、イタリア料理専門店に
写真右:店内には天井まで届く本棚が。創業者はイタリア書籍輸入専門店を営んでいたこともある のだそう

自慢の自家製ソースで仕上げる「スパゲッティ アマトリチャーナ」

「スパゲッティ アマトリチャーナ(1,100円)」。(左奥より時計回りに)ドリンク、サラダ、スープ、スパゲッティ(サラダかスープはいずれかを選択)。

おすすめは「スパゲッティ アマトリチャーナ」。トマトかトマトクリーム から選べるソースのうち、今回はトマトをチョイス。他にも、海の幸ときのこのスパゲッティやカルボナーラなど、数種類の中から選べます。

手間隙(ひま)かけて作る自家製ベーコンを使用したトマトソースは、炒めたにんにくと玉ねぎにホールトマトを混ぜてじっくりと煮込まれたもの。そのためトマトの酸味はほとんど感じずまろやかで、素材のうま味が最大限に引き出されています。ベーコンの香りが香ばしく、どこか懐かしさも感じる味わいです。

日本とイタリアの“文”化交“流”として、料理研修旅行や国内で料理講習会などを開催し、高田馬場からイタリア食文化の輪を広げてきた老舗の味をご堪能ください。

店舗情報
  • 店名

    リストランテ 文流

  • 住所

    東京都新宿区高田馬場1-26-5 FIビル B1階 Googleマップ

  • アクセス

    「高田馬場駅」から徒歩約1分

  • TEL

    03-3208-5447

  • 営業時間

    11:00~14:30(L.O.14:00)
    17:00~21:30(L.O.21:00)

  • 定休日

    水曜、当面の間第2火曜日

  • SNS

タイ

欲張りランチを楽しもう!
自分好みに味を調整できる
「タイレストランボス」

2003年のオープンから20年近く、多くの早大生たちに愛されてきた「タイレストランボス」。日本で別の事業をしていたオーナーの間宮さんが新たに始めた、本格派タイレストランです。

写真左:赤い看板に大きな「ボス」の字が目印
写真右:赤が基調のオリエンタルな空間は、現地の食堂に入ったような気分に

ガパオライスとグリーンカレーが一度に味わえる! 贅沢ランチセット

「SET1 ガパオライス・グリーンカレー(850円)」。(左奥から時計回りに)ココナツミルク、生春巻き、冷奴、スープ、メインのガパオライス・グリーンカレー

「SET1 ガパオライス・グリーンカレー」は、ガパオライスとグリーンカレーがあいがけになった贅沢(ぜいたく)なセット。ガパオライスは、にんにくと唐辛子が効いたピリ辛味。グリーンカレーは、カレーペーストをココナツミルクで煮ているため、スパイシーな中に甘さも感じます。付け合わせにはタイ風生春巻きもあり、タイのおいしい料理を一気に楽しめるメニューです。

タイ料理は辛さと甘さの両方が強いイメージがありますが、オーナーの間宮さんは日本人好みの味を熟知しており、日本人の口に合う味付けに調整しているのだとか。さらにオーダー時に辛さや味のリクエストもできるので、自分好みの味を見つけてみましょう!

店舗情報
  • 店名

    タイレストランボス

  • 住所

    東京都新宿区高田馬場1-23-7 創信ビル 1階 Googleマップ

  • アクセス

    「高田馬場駅」戸山口から徒歩約1分

  • TEL

    03-5292-2236

  • 営業時間

    11:00~15:00(L.O.14:50)
    17:00~24:00(料理L.O.22:45、ドリンクL.O.23:30)

  • 定休日

    日曜

  • Webサイト

    http://www.ksijapan.com/restaurant.html

フランス

こだわりの産地直送野菜をふんだんに使った
大満足プレートランチ
「Bistro Avanti」

「Bistro Avanti(ビストロ アバンティ)」は、気軽にフレンチが食べられる人気店。2020年6月のオープン以来、産地直送野菜を使った料理がリーズナブルに食べられるお店として重宝されています。

写真左:開放感あふれるテラス席も。毎週土曜日には有機野菜を販売するマルシェを開催
写真右:店名の「ビストロ」の通り、気軽に食事を楽しめる雰囲気の店内

フランス生まれの料理2品と野菜がたくさんのった「農園野菜キッシュ・クロックムッシュ」

「農園野菜キッシュ・クロックムッシュ(1,100円)」。取材時に提供されたのはさつまいもを使ったキッシュ

今回紹介する「農園野菜キッシュ・クロックムッシュ」は、フランスの郷土料理であるキッシュとクロックムッシュ、そして契約農家から仕入れた野菜がのったワンプレートランチです。

キッシュの生地には、シェフの金子さんの出身地である香川県産のもち麦を使用しており、カロリーは控えめ。具材には旬の野菜を使っているのもこだわりです。クロックムッシュは、パンの上にチェダーチーズをのせて焼きあげています。こんがり焼けたチーズが何とも香ばしく、食欲をそそります。

プレートの半分を占めるボリュームたっぷりのサラダには、にんじんのラペやキャベツのマリネなど、色とりどりの野菜が。気軽にフレンチを楽しみながら、野菜をおなかいっぱい味わえます。

店舗情報
  • 店名

    Bistro Avanti(ビストロ アバンティ)

  • 住所

    東京都新宿区高田馬場1-29-21 みかどビル 1階 Googleマップ

  • アクセス

    「高田馬場駅」から徒歩約3分

  • TEL

    03-6233-7708

  • 営業時間

    【平日】11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~22:00 (L.O.21:00)
    【土】11:30~14:30 (L.O. 14:00)

  • 定休日

    日・祝日(現在土曜日臨時休業中)

  • Webサイト

    https://bistroavanti.com/

  • SNS

スリランカ

アーユルヴェーダの考えを体現したカレーを楽しめる
「アプサラ レストラン&バー」

早稲田通り沿い、高田馬場駅と早稲田大学のちょうど中間地点付近にある「アプサラ レストラン&バー」は、伝統的なスリランカ料理を提供しています。

スリランカの家庭の味を知ってほしいという思いから、オーナーシェフのジャナカ・ウィクラマシンハさんとダヌスカ・ガマゲさんが2017年にオープン。学生レポーターの植田さんがお店に訪問しました。

写真左:源兵衛子育地蔵尊の向かいにある店舗は、スリランカの国旗が目印
写真右:お店は1階と地階の2フロア。地階はソファ席もあるゆったりとした空間
植田さん

店内はコンクリート打ちっぱなしの壁が印象的。大学からも比較的訪れやすい場所にあります。

数種類のカレーを混ぜながら食べるのがスリランカ流! 「本場スリランカ ライス&カレー」


「本場スリランカ ライス&カレー(1,210円)」。プレートのカレーは手前から時計回りに、小松菜とココナツの炒め物、ココナツとモルディブフィッシュのあえ物、ビーツカレー、いんげんカレー、豆カレー。中央にはメインのチキンカレーとパパダン(ひよこ豆を使ったせんべい)が。ランチはミニサラダとドリンク付き

おすすめは、「本場スリランカ ライス&カレー」。数種類のカレーとおかずが一つになったプレートで、メインのカレーは野菜、チキン、豚、魚、羊から選べます。さらに、豆カレー以外のカレーやおかずは日替わりだそう。

今回、植田さんが選んだメインのチキンカレーはココナツベースで、スパイシーさの中に甘さも感じます。チキンはよく煮込まれているので、ホロホロで柔らか! もう一つ注目すべきは、この日使われていたモルディブフィッシュ。日本のかつお節のようなもので、現地ではカレーやサラダなどさまざまな料理に使われています。魚のうま味が効いていて、日本人の口にも合うのだとか。

写真左:初来店の植田さん。いただきます!
写真右:スパイシーで辛さを強く感じられるスリランカカレー。具材を自由に混ぜながら、味の変化を楽しむ
植田さん

いろいろなカレーがあるので、どれから食べようか迷ってしまいます。別々で食べるよりも、思い切ってごちゃ混ぜにしたほうがおいしいです!

いろいろな栄養が一度に取れるスリランカ料理を一度食べてみて

スリランカ料理は、隣国のインド料理と似ていると思われがちですが、ジャナカさんいわく、全く違うものとのこと。

ジャナカさん

まず、使っているカレー粉が違います。インドはガラムマサラなどがベースですが、スリランカではメインで使う具材に合わせて、数種類のスパイスをミックスしたカレー粉(トゥナパハ)を使い分けます。また、スリランカでは料理に油をほとんど使わないので、ヘルシーなんです。

実は、スリランカ料理がヘルシーなのには理由があるそう。

ジャナカさん

スリランカ料理はアーユルヴェーダ(※)の考え方に基づいていて、今回紹介したプレートからもたくさんの栄養が取れます。そのため食後に体が軽く感じたり、リラックスした気持ちになったりする方が多いんですよ。

(※)発祥はインド・スリランカで、5,000年以上の歴史を持つ、世界3大伝統医学の一つ。心身のエネルギーバランスの調和が取れていると、健康・長寿・若さを保つことができるという考えから、それに即した食事法や、ヨガや瞑想(めいそう)などの健康法が生み出された。

店舗情報
  • 店名

    APSARA Restaurant and Bar(アプサラ レストラン&バー)

  • 住所

    東京都新宿区西早稲田3-19-1 いせかねビル 1階 Googleマップ

  • アクセス

    「高田馬場駅」から徒歩約10分、東京メトロ副都心線「西早稲田駅」から徒歩約6分

  • TEL

    03-6205-5252

  • 営業時間

    11:30~22:00(L.O.21:30)

  • 定休日

    年中無休

  • Webサイト

    https://www.apsara-restaurant.com/

  • SNS

中国

中国茶と薬膳スイーツとともに楽しむ点心ランチ「甘露」

中国茶と薬膳スイーツが人気の「甘露(かんろ)」。「年齢・国籍問わず交流できるコミュニティーを作りたい」という店主の向井さんの思いがさまざまな縁を呼び、2018年に中国茶コミュニティーカフェとしてオープンしました。

写真左:ビルの1階にはカフェ、2階には店主の奥さまが経営する鍼灸(しんきゅう)院が入っている
写真右:奥にずらりと中国茶の茶筒が並ぶ

インパクト大の「特大肉まんランチ」と薬膳スイーツ「桃膠丸子双皮奶」

写真左:「特大肉まんランチ(1,210円)」。(左奥から時計回りに)お茶請け、中国茶、肉まん、点心2種
写真右:肉まんにはぎっしりと具が詰まっている

「特に腹おなかがすいているときにおすすめ」という「特大肉まんランチ」。大ぶりで蒸したての肉まんは、アツアツふかふか! 点心のシューマイと蒸しギョーザにはそれぞれ餡(あん)にホタテとカニを使い、濃厚な味付け。調味料なしでもおいしくいただけます。

「桃膠丸子双皮奶(タオジャオワンズシュアンピィナイ)(748円)」

甘露自慢の薬膳スイーツも必食。今回紹介するのは広東風のミルクプリンの上に、桃膠(※)を煮詰めたものと白玉がのった「桃膠丸子双皮奶」。中国南部の広東省などでよく食べられているスイーツなのだそう。

(※)桃の木から分泌された樹液で、中国では古くから健康や美容に効果があるとされてきた薬膳食材

舌触りなめらかなプリンは、口に入れると優しいミルクの風味と甘さが広がります。桃膠のジュレは、ほんのり薬膳特有の香りも感じてクセになるお味。白玉はもっちりと弾力があり、プリンやジュレとの食感の違いを楽しめます。

甘露の薬膳スイーツは季節ごとにラインアップが変わるので、訪れるたびに新しい出合いがあります。美容や健康にも良いとされる中国茶と一緒に、ほっと心休まるひとときを過ごせるはずです。

店舗情報
  • 店名

    甘露

  • 住所

    東京都新宿区西早稲田3-14-11 Googleマップ

  • アクセス

    「高田馬場駅」から徒歩約13分、東京メトロ副都心線「西早稲田駅」から徒歩約7分

  • 営業時間

    11:30〜18:00

  • 定休日

    木曜(他に月に2日ほど休業することも。SNS上のカレンダーを参照)

  • Webサイト

    https://www.kanro.tokyo/

  • SNS

ネパール

一度ハマると抜けられない!? 独特の食べ方も一緒に楽しんで「oriental table AMA早稲田」

「oriental table AMA(オリエンタルテーブル アマ)早稲田」は、2007年3月にオープンした、今年で17年目のネパール料理店。実はタイ料理やインド料理なども提供しています。

写真左:東京メトロ東西線早稲田駅3a出口を出てすぐ、通りをはさんで向かいに見える
写真右:店内にはオリエンタルな星柄のランプがつるされていて、異国情緒が漂う

自由に混ぜて“味変”しながら食べるネパールの伝統料理「ダルバート」

「ダルバート(1,000円)」。(プレート上部から時計回りに)彩り野菜の漬物、グンルク(発酵させた高菜)、チャットニ(トマトを山椒(さんしょう)などで煮詰めた調味料)、アツァール(大根の漬物)、サク(青菜の炒め物)、タルカリ(野菜のスパイス炒め)、2種のカレー。右上はセットに付くラッシー

一度注文すると虜になるという「ダルバート」は、中央のライスに2種類のカレーと複数の付け合わせがプレートにのった、見た目にも楽しいメニューです。標高約2,100メートルの高地に暮らす少数民族、タカリ族が発祥で、今は国内共通で食べられている国民食になっています。ランチセットに付くドリンクはラッシー、チャイ、コーヒーから選べます。

まずはライスにタルカリ、カレー2種を少しずつ混ぜながら食べ進めます。そこにアツァールやチャットニを少しずつ混ぜながら好みの辛さに調整するのだとか。具材によっていろいろな組み合わせが楽しめます。

濃厚な味付けのものが多いインドカレーとは違い、ネパール料理はシンプルな味付けが特徴。回数を重ねるごとにだんだんと分かってくる、奥深さが魅力のネパール料理をぜひ味わってみてください。

店舗情報
  • 店名

    oriental table AMA(オリエンタルテーブル アマ)早稲田

  • 住所

    東京都新宿区馬場下町61 吉村ビル 2階 Googleマップ

  • アクセス

    東京メトロ東西線「早稲田駅」から徒歩約1分

  • TEL

    03-3205-7899

  • 営業時間

    11:30~15:00(L.O.14:30)、17:00~23:00(L.O.22:30)

  • 定休日

    年中無休

  • Webサイト

    http://orientaltable-ama.com/

韓国

早稲田でも味わえる! 本場韓国の味を求める方におすすめ
「ボンボン食堂」

2021年3月にオープンした韓国料理店「ボンボン食堂」。「韓国料理店がひしめき合う新大久保まで行かなくても、本格的な韓国料理が食べられるお店を早稲田に作りたい」というオーナーの金さんの想いから誕生しました。

写真左:早大生はもちろん、地元の人からも愛されている
写真右:銀色鉄のテーブルに韓国のお酒・チャミスルの瓶など、韓国の大衆酒場をイメージした店内は現地感満載でワクワク

韓国からの留学生も大満足! 旨辛アツアツな「ユッケジャン定食」

「ユッケジャン定食(1,000円)」。(左上から時計回りに)温泉卵、もやしナムル、キムチ、ユッケジャン、ライス。もやしナムル、キムチ、ライスはおかわり自由

おすすめは通年人気の「ユッケジャン定食」。ユッケジャンとは、ニラ、もやし、にんじんなど、いろいろな野菜と牛肉を、唐辛子の辛味スープで煮込んだ料理のこと。元は韓国の宮廷料理でしたが、少しずつ一般市民にも広がっていき、今では焼き肉屋や食堂などで気軽に食べられています。

こだわりは、韓国の高級料理店に倣って豚骨スープを使っているところ。スープではなく水を使う一般のお店とは違い、コクと深みが出るのだといいます。

また、本場の味に近づけるために、あえて日本人好みの甘じょっぱい味付けにしていないそう。辛い味が苦手な方は、セットの温泉卵を入れると味がまろやかになるのでおすすめです。

店舗情報
  • 店名

    ボンボン食堂

  • 住所

    東京都新宿区馬場下町61-15 FFK早稲田 1階 Googleマップ

  • アクセス

    東京メトロ東西線「早稲田駅」から徒歩約1分

  • TEL

    03-6380-3181

  • 営業時間

    11:00~17:00、17:00〜22:00(L.O.21:30)

  • 定休日

    年中無休

  • SNS

編集・デザイン・コーディング:サムライト株式会社
取材・文:安倍季実子
撮影:深堀 雄介/橋本千尋/番正しおり/藤井洋平
イラスト:豊島由奈
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