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神宮球場で応援しよう! 六大学野球・早慶戦は5月28日(土)29日(日)

2022年で121年目の歴史を誇る早稲田大学野球部。部員一同日本一を目指して“一球入魂”で日々の練習に励んでいます。今年のチームが目指す野球や、5月28、29日開催の東京六大学野球春季リーグの最終戦である、早慶戦への思いについて、主将の中川卓也選手、副将の蛭間拓哉選手(いずれもスポーツ科学部4年)の2人に取材。また、マネージャーの仕事内容、今年のイチオシ選手について、岩井寛汰マネージャー(スポーツ科学部4年)にもインタビュー。注目の早慶戦、今年はぜひ神宮球場に足を運んで応援を!

応援が力になる。自分たちの野球を見てほしい

写真左から中川選手、蛭間選手

スポーツ科学部 4年 中川 卓也(なかがわ・たくや) 主将・内野手 大阪桐蔭高等学校出身
スポーツ科学部 4年 蛭間 拓哉(ひるま・たくや) 副将・外野手 浦和学院高等学校出身
――今年のチームの特色を教えてください。

中川:投手陣は下級生中心ということもあり、「3点までは取られてもいいよ」という話はよくしています。その分、打線で5点を奪い、5対3の試合をつくることをテーマに取り組んできました。

蛭間:投手陣に限らず、野手も今年は下級生が中心で、リーグ戦に慣れていないメンバーが多いチームです。だからこそ、ずっと試合に出てきた中川と自分を中心にチームを盛り立てていきたいと考えてやってきました。

――主将就任にあたっては、小宮山監督にプレゼンをしたそうですね。

主将という立場にはプレッシャーもあるが、誇りを感じるという中川選手

中川:「どんなチームを目指す?」と質問され、それを紙にまとめて提出しました。目標の一つは「価値のあるチームを目指す」こと。技術だけで勝負するのではなく、「技術+人間力」で勝負していきたいという話をしました。例えば、アップとキャッチボールにとにかくこだわることは以前から口酸っぱく言い続けていますが、それ以外でも寮のトイレのスリッパをキチンと並べたり、風呂の椅子をきれいにしたり。野球とは関係のないようなことでも、最後に勝負を分けるのはそういった細かい部分の積み重ねだ、ということを選手同士でも常に話しています。

蛭間:細かな積み重ねが大事、というのは自分も高校のときから言われて気を付けている部分です。細かいところに目配り・気配りができなかったら、プレーでの細かいところにも気付けませんから。

――小宮山監督からよく指摘されていることはありますか?

2022年春季リーグ東京大学戦第1戦、中川選手の一打がチャンスを作った(写真提供:野球部)

中川:「無駄なことはするな」というのはミーティングでも常々言われています。努力することは当たり前で、大事なのは努力の仕方。意味のないことに時間を費やしても無駄な努力に終わってしまうだけなので、しっかり考えながら行動したいと思っています。

蛭間:確かに、「無駄な時間を過ごさないように」と「準備を怠るな」はよく言われていますね。結果が全てなので、結果を出すためには何が必要かを考え、しっかり準備をしていきたいです。

――お二人それぞれ、自分自身の目標は?

中川:昨年の秋季リーグ戦で、初めてベストナイン(三塁手部門)に選ばれましたが、今年はコンバートされた二塁手のポジションでもベストナインを取ることを目標にしています。今年の東京六大学では、二塁手に4人の主将が名を連ねています。その中でベストナインが取れれば、それは本当に価値のあるもの。そのためにも首位打者を狙いたいですね。

応援があるとワクワクするという蛭間選手

蛭間:個人的には打率、打点、本塁打でトップとなる三冠王を目標にしていますが、チームが勝たなければ意味はない。チームに勝利をもたらす一打を打っていきたいです。これまでの自分はけがが多く、満足のいく練習ができないシーズンばかりでしたが、今年はけがもなく、しっかり振り込みもできています。自分のスイングに迷った時期もありましたが、ここに来てやっとタイミングも合い出してきました。手応えも感じてきているので、「チームを勝たせる一打」を打ちたいです。

――その目標を踏まえつつ、それぞれ、互いに期待していることは何ですか?

中川:4番でセンターの蛭間は、「打の中心」かつ「守りの中心」。勝つも負けるも、その中心に蛭間がいることを忘れずに、むしろ、そういったプレッシャーや期待を力に変えてほしい。自分はそんな蛭間より前、2番を任されていますが、出塁していい形でお膳立てしたいと思っているので、そこで本人も言った通りの「チームを勝たせる一打」を期待したいです。

蛭間:中川の言葉通り、中川が塁に出たら自分が返すのが理想的。そして何より、苦しい状況でこそ自分と中川が打てばチームも活気づくし、雰囲気も良くなります。下級生中心の若いチームだからこそ、責任は4年にある。4年生で勝たせる、という気持ちでやっていきたいです。

――いよいよ最終学年で迎える早慶戦。慶應義塾大学で警戒すべき相手は?

4番を任されている蛭間選手。2022年春季リーグ東大戦第4戦での一枚(写真提供:野球部)

中川: 昨年の優勝メンバーが数多く抜けたとはいえ、隙のない野球をしてくるのは今年も健在。誰を警戒するということではなく、慶應というチーム全体を警戒しないと勝てないと思っています。

蛭間:中川と同意見です。監督には「慶應には特に負けてはいけない」というのは入学時からずっと言われていること。とにかく2連勝して勝ち点を取りたいです。

――そして、多くのファンの前で春季リーグ・早慶戦を戦えます。

中川:自分の力以上のものを出させてくれるのが応援の存在。それだけに、応援してくださっているのは本当にありがたい限りです。

蛭間:自分は応援や観客が多い方がアドレナリンが出てやる気が上がるので、あるとないとでは気分の乗り方もまったく違います。

中川:自分たちにとっても、応援する側から見ても、早慶戦は特別なもの。だからこそ、神宮球場に足を運んでチームの全力プレーを見ていただけたら何か刺激になるんじゃないか、という自信のようなものがあります。自分たちの姿から何かを感じ取っていただければうれしいです。

蛭間:中川が言うように、自分たちの野球を見てもらえれば絶対に何かを感じてもらえるはず! とにもかくにも神宮球場に来てください!

東伏見にある安部球場にて

「チームのためにできること」としてマネージャーに。今年の野球部の推しは?

スポーツ科学部 4年 岩井 寛汰(いわい・かんた) マネージャー 早稲田摂陵高等学校出身
――マネージャーになろうと決断したきっかけは?

毎年秋頃に、1年生の選手の中からその学年のマネージャーを決めるミーティングを開きます。私の場合、自分がもっとチームのため、勝利のために貢献できることは何だろうと考えた結果、選手からマネージャーへの転向を決断しました。

早大生には、同じ学生として一緒に応援してほしいと話す岩井マネージャー

小宮山監督からは「マネージャーである前に早稲田の顔だ」「マネージャーがしっかりしているチームは強い」とよく言われていますし、私も特に大事にしている言葉です。早稲田の看板を背負っている自覚を持って、日々の業務に努めています。

普段はSNSを活用した野球部のプロモーション活動を担当していますが、選手の試合用ユニホームにアイロンをかけることもマネージャーの仕事です。「絶対に打てよ!」という気持ちも込めてアイロンがけしています。

――共に過ごしてきた4年生の特色、そして特に注目してほしい選手は?

みんな、優しいところがありますね。上下関係がいい意味であまりないというか。下級生が多く試合に出ている分、下級生も野球をしやすい環境づくりを学年全体として心掛けているので、風通しのいいチームだと思います。

その中で私が推したい同期は、蛭間と共に副将を務める投手の原功征と、外野手の松木大芽。そして内野手の折内健太郎です。ラストイヤーでやってくれるだろう、という期待も込めています。

イチオシ選手紹介

写真提供:野球部

スポーツ科学部 4年 原 功征(はら・こうせい)
副将・投手 県立彦根東高等学校出身

原は、毎朝6時15分にある寮の点呼よりも前の5時半には起きて、誰よりも早くトレーニングを始めるストイックさを持った人間です。左の変則的サイドスローで、打者の嫌がるような投球が彼の持ち味。試合の大事な場面で投げることが多いと思うのですが、ピンチを断ち切ってチームにいい流れをもたらすピッチングができる選手です。

写真提供:野球部

スポーツ科学部 4年 松木 大芽(まつき・たいが)
外野手 県立金沢泉丘高等学校出身

松木は「野球大好き少年」。私がもう寝ようかなという夜遅くまでいつも練習に励む選手です。その練習の成果を出してほしいですし、彼の場合は打席だけでなく、走攻守全てに注目してほしいです。守備でも、今年4月24日の明治大学戦で本塁タッチアウトを決めたバックホームのように、最後のワンプレーまで諦めない姿勢を見せてくれるはず。

写真提供:野球部

文化構想学部 4年 折内 健太郎(おりうち・けんたろう)
副将・内野手 県立磐城高等学校出身

折内は、休みの日には図書館にこもって勉強にも打ち込む、文武両道を極める一面がある選手です。試合に出る機会は少ないかもしれませんが、ベンチでの声は折内が一番大きいはず。チームを鼓舞するその声にもぜひ注目してもらいたいです。

取材・文:オグマナオト(2002年、第二文学部卒業)
Twitter:@oguman1977
撮影:布川航太

試合概要とチケット販売について

【試合日時】
◆1回戦:5月28日(土)13:00~
◆2回戦:5月29日(日)13:00~

【会場】
明治神宮野球場

早慶戦については、混雑が予想されるため、また、新型コロナウイルス感染症予防の観点から内野席は全席指定席で、前売りのみの販売です。外野席は自由席で、神宮球場で当日販売されます。
詳細は一般社団法人東京六大学野球連盟のWebサイトをご確認ください。観戦時の注意事項はこちらから。

以下2通りの方法で全試合ライブ配信動画の視聴が可能です。

  • 早稲田大学野球部Webサイトはこちら
  • 早稲田大学野球部Twitterはこちら
  • 東京六大学野球公式Webサイトはこちら
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【次回フォーカス予告】5月30日(月)公開「大学院特集」

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