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特集

【楽天編】人気企業の人事担当に聞く 「どんな学生に来てほしいですか?」

「活躍のフィールドを広げたい学生を求めています。面接では面接官との会話の時間を楽しんで

就職活動において、採用側は学生のどこに注目しているのか? 多くの学生が気になるところでしょう。そこで、キャリアセンターの学生キャリアボランティア(SCV※)が、「楽天グループ株式会社」の人事担当者へ就職活動における素朴な疑問を聞いてきました。

楽天グループは、「楽天市場」「楽天カード」「楽天モバイル」などの幅広い事業を展開する、早大生にも人気の企業です。今回のインタビューを通して内田雅子さん(社会科学部3年)は、自分なりの指標を定めるために、さまざまな価値観の人に触れることの大切さを知り、伊藤光乃さん(創造理工学部3年)は、情報収集や企業の方の話を聞くことが、納得のいく企業選びにつながることを実感したようです。

※SCV:Student Career Volunteerの略。早稲田大学キャリアセンターでイベント・企画の立案・運営・情報発信などを担う学生ボランティア

楽天グループ株式会社

グループ人事部採用推進課新卒採用チーム アシスタントマネージャー 海津 早耶香さん
グループ人事部採用推進課新卒採用チーム 橋本 憲さん

(左から)海津さん、橋本さん(本社・楽天クリムゾンハウスのエントランスロビー、東京都世田谷区)

インタビュアー:SCV 内田 雅子(うちだ・まさこ、社会科学部3年)
SCV 伊藤 光乃(いとう・みつの、創造理工学部3年)

伊藤:御社の仕事の特徴と、求める人材を教えてください。

橋本さん 楽天グループはECをはじめ、フィンテック(ITを利用した金融サービス)や通信、デジタルコンテンツなど70以上のサービスを展開しているため、チャレンジできる領域が広いのが特徴です。入社直後の配属は、本人の希望と適正、各サービスの人員状況を考慮して会社側が決めますが、一定の経験を積んだ後は社内公募制度などを活用して別のサービスに移ることも可能で、いろいろな業務を経験できます。その環境を生かして「活躍のフィールドを広げたい」と考えている人に入社してもらいたいですね。また、「新人だから」「未経験だから」とためらわず、目標に向かって主体的に進んでいける「自走できる人」を求めています。

創業時からの事業・サービスを年代とともに展示したエントランス

伊藤:幅広い領域の事業を展開される中で、グループ全体で大事にしていることは何でしょうか。

橋本さん 「楽天主義」という価値観・行動指針を大事にしています。その中に「信念不抜(GET THINGS DONE)」という項目があるのですが、これは「簡単に諦めるのではなく、状況に応じてアクションを再構築し、事業を推進する」という強い意志のことです。楽天では、社員一人一人がこういったマインドとアントレプレナーシップ(企業家精神)を持って仕事をしています。また、楽天には世界70以上の国・地域から多彩な経験や能力を持つ社員が集まっており、価値観の違いや多様性を尊重する環境があります。

海津さん グループのミッションとして、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」ことを掲げているのですが、サービスの提供を通じて課題を解決し、社会を元気にするという姿勢は創業時から変わらず大事にしている部分だと思います。

ワークスペース

内田:就職活動における面接で、印象に残る学生はどのような学生ですか。また、面接で注意すべき点はありますか。

海津さん 楽天に興味を持ち、面接を楽しんでいる学生が印象に残ります。面接対策として想定問答を準備する方も多いのですが、それを読むことに精いっぱいになってしまうと面接官と話がかみ合わなくなってしまいます。直接話すことができるせっかくの機会なのに、それではもったいないですよね。以前、楽天の決算資料を読み込んできたという学生がいたのですが、面接では決算について私が逆に意見を聞かれ、そこから話が盛り上がりました(笑)。「楽天のことを知ろう」という気持ちを持って、面接官との会話を楽しんでもらえるといいなと思っています。

オンライン面接で注意すると良い点は、まずインターネットの接続環境を整えることです。気が散ってしまわないように周囲の音にも気を付けた方がいいですね。また、オンラインでは表情やリアクションが伝わりづらいので、少しオーバー気味に反応するのがお勧めです。

左上から時計回りに、橋本さん、海津さん、内田さん、伊藤さん

伊藤:外国籍の方が多い環境で、社内公用語が英語ということですが、どのくらいの英語力が必要なのでしょうか。

橋本さん 採用時には「入社までにTOEIC800点以上」という基準を設けています。ただ、正確な文法で、流ちょうに話すということは一切求められていません。実際、会話やメールにおいて文法が間違っていたり、言葉がすぐに出てこなかったりしても、誰もそれをとがめることはありません。ブロークンイングリッシュでも支障はありませんし、使っているうちに英語力も向上していきます。もちろんTOEICのスコアが達していない場合はサポートしますので、あまり心配せずに応募してほしいですね。

内田:結婚・出産後も働き続ける女性が増えています。女性が働きやすい環境は整っていますか。

海津さん 一般的な制度はもちろん、産休・育休を取得する際と復帰前に先輩ママ・パパから話が聞けるセミナーも開催しているので、不安を解消できます。また、本社ビルの横には「楽天ゴールデンキッズ」という社員専用託児所があります。こういったさまざまなサポートが充実しているので、産休・育休からの復職率は約96%となっています。

開放的なワークスペース(現在は感染予防対策を徹底しています)

内田:橋本さんは新卒で入社されたと伺いました。数ある企業の中でどうして楽天を選んだのですか。

橋本さん 決め手となったのは、やはりチャレンジできる環境が整っていたことです。楽天にはグループ全体に挑戦をし続ける文化がありますが、就活中に話を聞いた楽天の社員も、自ら「これを変えていきたい」という信念を持って主体的に仕事に取り組んでいました。それを見て、挑戦のマインドが社員にも浸透していて、いい環境だなと感じました。実際、社内にはチャレンジの機会があり、例えば「R-Pitch」という新規事業創出プログラムでは、5〜6人のグループでアイデアを出し、社内コンペで認められれば事業化できます。

あとは、幅広い事業を展開している点も魅力でした。さまざまな事業があることで、他社ではできない経験を積むことができ、自分なりのキャリアを形成できます。日々ニュースで取り上げられるような、社会にインパクトを与える企業で働いていることがとても楽しくて、「楽天がこの先どのようになっていくのだろう」と考えるとワクワクします。

内田:入社前の印象とギャップはありましたか。

橋本さん 思っていたより人材を育ててくれる会社だというのは、いい意味でのギャップでしたね。入社前は、若手でもチャレンジがしやすい反面、仕事を丸投げされるのでは? というイメージを持っていたのですが(笑)、実際には上司との「1on1ミーティング」が定期的に設けられていて、業務の振り返りやチーム内で果たすべき役割の相談ができる体制が整っています。また、業務がうまく進められず悩んでいるとチームメンバーがサポートしてくれるので、学びながら走れる環境であると感じます。このような体制が企業の成長スピードにもつながっているのかもしれません。

海津さん 私は中途入社なのですが、前職とは改善マインドの強さが違うと感じました。前職は教育関連の歴史ある企業で、昔からのマニュアルがあり、その通りにすれば間違えることはない一方、イノベーティブなサービスは生まれにくいと感じていました。楽天にも仕事のやり方はありますが、「もっと早くてベターな方法があるのではないか」と、改善を加えていくカルチャーがあるんです。また、橋本が言ったように、チームプレーを大事にする点も良い意味でギャップがありましたね。IT企業というと個人プレーのイメージが強かったのですが、楽天はコミュニケーションをとても大事にします。その一環として、社内には野球やダンス、ワインなどの同好会があったり、ハロウィーンの日は仮装して出勤したりします(笑)。仕事も仕事以外のことも全力で取り組むんですよね。

伊藤:最後に、楽天グループに関心を持っている学生にメッセージをお願いします。

橋本さん 就職活動のゴールは一つではありません。「偏差値」という共通の指標がある受験と違って、企業選びにはいろいろな指標があり、どの部分を重視するかはその人の価値観に大きく左右されます。周りの指標に流されるのではなく、自分はどこを大事にするのか、どういう社会人になりたいのかという点にフォーカスして企業選びをするといいと思います。

海津さん いろいろなことにチャレンジできるのが大学時代です。私も1年間アメリカに留学し、自分と違う価値観の人の考えを聞いたり、塾講師のアルバイトで自分と全く異なる環境で育った生徒の指導で試行錯誤したりしました。当時は気付きませんでしたが、そうした学生時代の全ての経験が今の仕事に生きていると思います。

コロナの影響でオンラインでの就活が続いていますが、家からでもいろいろな情報を得られます。迷ったり悩んだりしたら先輩や企業の人事担当者に相談しながら、「就活を楽しむ」くらいの気持ちで頑張ってもらいたいと思っています。

多様な事業を生み出す環境で実現する、自分ならではのキャリアパス

社会科学部 3年 内田 雅子

社員の方一人一人の挑戦する姿勢と、会社全体でそれを支え育てるという社風が、70以上にも及ぶ多様な事業を生み出しているのだと感じました。また、幅広い事業がある環境だからこそ、自分ならではのキャリアパスが歩めることも魅力だと思いました。

就職活動については、橋本さんの「ゴールは一つじゃない」という言葉が特に印象に残りました。大学受験までは学力という指標のみで測られることが多いですが、企業選びでは、個人の価値観で指標そのものが全く異なってくると分かりました。自分なりの指標を定めるためには、学生時代にさまざまな価値観の人に触れたり、サークルを通して関わる領域を広げたりするという経験を積み重ねることが大事だと実感しました。

オンライン就活だからこそ、自宅にいながら情報収集ができることを実感

創造理工学部 3年 伊藤 光乃

楽天は、インターネットサービスをはじめ、新事業を1、2年という速いスピードで展開していく印象が強い企業でした。そのためには、「自走する力」、つまり学びながら走る、走りながら学ぶという姿勢が非常に重要であるというお話を聞き、納得できました。

企業の人事の方とお話しするのは今回が初めてだったのですが、お二人の表情や言葉から、短い時間の中で社風を感じ取ることができ、専攻の建築学科とは異なる業界ですが、とても興味が湧きました。海津さんがおっしゃった通り、オンライン就活だからこそ、自宅にいながら踏み込んだ情報収集ができる機会が増えているのだと思います。ハードルが高いと感じている企業の方ともコンタクトを取ってみることで発見や刺激があり、納得できる企業選びにつながると感じました。

【次回特集予告】5月24日(月)公開「野球早慶戦特集」

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