Waseda Weekly早稲田ウィークリー

キャリアコンパス

内定を出したい学生はどんな学生? 住友商事人事担当者に聞く

採用担当者が学生を見ているポイントとは?

「周りの学生のように、学生時代の華やかなエピソードがありません」

「どんなふうに自己PRをしたら評価されるのか分かりません」

「正しい志望動機が思いつきません」

 

419ccbc454c3e83d99e3701b10dc3240_s就職活動が本格的に始まると、キャリアセンターにはこのような相談がたくさん寄せられます。『就職白書2016』(リクルートキャリア 就職みらい研究所調べ)でも、就職活動中の情報収集において、学生が最も把握しづらい情報は「採用選考の基準」であるとまとめられており、企業が面接やエントリーシートをどんな視点で評価しているのか、多くの学生は十分に理解できていないことが分かります。
企業は、どんなエピソードや自己PRを高く評価し、志望動機には何を求めているのでしょうか。

そこで今回は、住友商事株式会社(総合商社)の人事担当者に、企業が採用選考で見ているポイントについてお話を伺いました。

面接で一番困るのは素を出さない学生

③住友商事_藤氏_写真

住友商事株式会社 人事部 採用チーム長 藤 和恒(ふじ・かずひさ)さん
1994年社会科学部卒

住友商事が面接で見ている点は、当たり前のことですが、「総合商社で活躍できるかどうか」です。総合商社で活躍するために必要な資質や能力は、これと、これと、といった限定されたものではなく、さまざまあります。いろいろな資質や能力、バックグラウンドや価値観を持った人たちと働きたいと考えていますので、面接では、何を持っているのか、どういう人物なのか、良い所だけでなく、足りない所も合わせて、まずは知ることを大切にしています。

それを知るためには、面接では素を出してほしいと思います。面接で一番困るのは素を出さない学生です。素を出さない学生は、どういう人物か分からないので評価を難しくします。面接官が知りたいのは、きれいにまとまった考えや意見、立派な志望動機ではありません。総合商社のビジネスは、多様で、複雑で、全てを理解することは難しいので、それを詳しく理解してもらうところまで求めていません。志望動機は何でも構いません。関わりたいビジネスも何でも構いません。それが分からなければそれでも構いません。大事なことは飾らずに本音で話をすることです。

面接官は会話を通じて、話す内容と態度や様子で、どういう人物なのかを判断していきます。学生の皆さんも初めて会う人と話すときは、会話をしながらその人がどういう人なのかを考えるのではないでしょうか。面接も同じです。そして、面接はマッチングの場です。自分が活躍できる会社なのか、自分に合う会社なのか、一緒に働きたいと思える人がいる会社なのか、面接官と会話をしながら判断してもらいたいと思います。そういう心構えを持って面接に臨むことで、気持ちに余裕もでき、自分らしさを面接で出すことができるはずです。

企業と学生との間にはギャップが存在する

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出典:リクルートキャリア就職みらい研究所『就職白書2016』

0ca5ab28eee33276604e3d34f2e9f0a2_s企業が「採用基準として重視する項目」では、「人柄」(93.0%)、「自社への熱意」(79.0%)、「今後の可能性」(68.4%)が上位に並んでいます。一方で、学生側に目を移すと「アルバイト経験」(40.7%)、「所属クラブ・サークル」(26.2%)、「趣味・特技」(25.1%)といった自身の経験をアピールしている傾向が分かります。

採用選考での代表的な質問である「学チカ(学生時代に力を入れたこと)」を例にとると、学生は経験そのもの(エピソード)をどうアピールするかに頭を悩ませがちですが、企業は経験の凄さを評価したいのではなく、その経験談から感じ取れる人柄やポテンシャルを知りたいのです。

このような採用側の視点を知ると、アピールポイントが明確になります。大切なのは、自分らしさを伝えることです。エピソード自体はありきたりなものでも、自分自身と向き合い真摯に取り組んだ経験や、夢中になって頑張った経験には自分らしさが溢れているものです。

エピソードで着飾るのではなく、等身大の自分らしさをアピールすることが、内定獲得の第一歩になることでしょう。

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