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【2016年度卒業記念号】総長挨拶 グローバル化の時代、生涯を通じて不断の学びを

早稲田大学 総長 鎌田 薫(かまた・かおる)

早稲田大学を巣立っていく皆さん。卒業、修了おめでとうございます。

皆さんの大部分が入学した2013年度、早稲田大学は留学を活発にする国際水準のクォーター制を導入し、2014年には東京都中野区に国内最大規模となる国際学生寮「WISH」(早稲田大学中野国際コミュニティプラザ内)を開設しました。さらに早稲田キャンパスに新3号館が完成し、対話型、問題発見・解決型授業に対応したICT設備、多様な授業形態が可能な教室や多目的スペースが備えられました。

現代社会が直面する課題の多くは地球規模の視点で考えなければならず、これからの大学教育はグローバル化の視点を欠かす事ができません。早稲田大学は留学制度、実践的な外国語授業、英語の授業のみで学位を取得できる制度など、学ぶ環境のインフラ作りに取り組んでいます。現在、在籍外国人学生は5,000名を超え、キャンパスでは日本人学生と外国人学生が多言語で議論をすることが日常となっている一方、毎年4,000名以上の在学生が海外留学を経験しています。教育・研究体制のグローバル化が日本随一の水準に達していると言えるキャンパスで、皆さんは学んできました。

卒業生の国際的な評価に関する世界大学ランキング「QS Graduate Employability Rankings 2017」は、昨年に引き続き国内1位(アジア6位、世界26位)となりました。早稲田大学教旨では、「学問の独立」「学問の活用」と併せて「模範国民の造就」が掲げられており、この理念は学問の成果を私利私欲のために用いるのではなく、広く世の中のために役立てようという利他的な精神をもって世界で活躍する「模範国民」を育成することを意味しています。この評価は早稲田大学の理念を受け継いだ多くの卒業生が、世界のさまざまな分野で大いに活躍されたことの一つの結実であると言えるでしょう。

これから皆さんは、進学あるいは就職など、それぞれが新しいステージへと進んでいくことになり、大いなる希望に胸を膨らませていることと思います。しかし、世界を見渡すと、グローバル化や科学技術が急速に進展する一方で、地域間紛争や経済格差、飢えと貧困、大規模な環境破壊など、人類の尊厳さらには人類の存在自体を脅かしかねない地球規模の課題が深刻化しています。このような厳しい時代であるからこそ、早稲田大学で学んだ皆さんが、世界各地で、また、さまざまな分野で大いに活躍してほしいと、切に願っています。

しかし、皆さんの「学び」は、卒業・修了で終わるわけではありません。今日の社会は、新しい知識・情報・技能が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増している高度な知識基盤社会となっていますので、進学する方だけでなく、就職する方にとっても、生涯を通じて不断の学びを続けることが必要とされています。そして、必要のあるときは、いつでもまた本学の門をたたいてください。早稲田大学は、創立150周年を見据えた将来計画 「Waseda Vision 150」 においてもうたっているように、生涯いつでも必要なときに必要なことを学べる大学になることを目指しています。

最後に、卒業生・修了生の皆さん、そしてまた皆さんを今日まで支えてこられたご家族・ご友人の皆様に重ねて心からのお慶びを申し上げて、私からのお祝いの挨拶とさせていただきます。

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