出張で今日の朝食はホテルでバイキングだった。和食、洋食のさまざまなおかずの中から少しずついろいろなおかずを取った。それだけで少しリッチな気分になり、エネルギーがわいてくるのを感じた。
厚生労働省が2016年4月に公表した「平成26年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、20代男性の朝食欠食率は37.0%、女性は23.5%であり、一人暮らしの場合、男女ともに約半数が朝食を食べないという。驚くべき多さである。夜型生活や調理技術の低下が原因の一つではないかと思う。
朝食を食べると消化管が動き出し、体温を上昇させ、活動の準備をする。いわばウォーミングアップの食事だ。また、朝食ありの子どもは朝食なしの子どもよりも全国学力テストの得点が高いことから、体だけでなく、脳へもエネルギーが供給されて勉強や仕事の能率もアップできる。早稲田ライフを満喫するには、朝食を食べた方がよいことは間違いないだろう。
しかし、何も食べない、または飲み物程度で済ませてしまう人に、あれこれ揃(そろ)えた朝食を勧めても実現は難しい。そこで、簡単な一品として「具だくさんみそ汁」をお勧めしたい。家にある野菜やいも類、キノコなどをいくつか入れ、卵を落とせば完成。一人暮らしで料理の苦手な学生は、インスタントのみそ汁に100円均一の店でも購入できる乾燥のわかめや野菜、コロコロ高野豆腐などをプラスしたい。
食は「人を良くする」と書く。体だけでなく、心の栄養にもなるということだ。朝は一杯(具がいっぱい)の温かいみそ汁で、心も体もスイッチオンしてみては。
(MT)
第970回