社会には、普段皆さんが接するもの以外にもたくさんの仕事が存在しています。さまざまな業界の企業の方から直接話を聞くことができるのは、就職活動において貴重な機会であり、その後の活動においても大きなメリットとなります。漠然としたイメージや思い込みで志望先を決めるのではなく、できるだけ広い視野で積極的に情報を収集することを意識していきましょう。
「業界」「企業」「職種」とは?
業界:同じ産業や商業に関係する世界をいい、企業を事業内容で分類したものを「業種」と呼んでいます。
企業:営利を目的として、生産・販売・サービスなどの事業を継続的に行う組織体を指します。
職種:各企業の中に存在する仕事の種類を指します。
(例)自動車に関連する仕事については・・・
業界 ⇒ 自動車業界
企業 ⇒ 「自動車メーカー」「素材・部品メーカー」「自動車ディーラー」など
職種 ⇒ 営業、マーケティング、研究開発、生産管理など
例えば、自分は”食品に関わる仕事がしたい″という場合、すぐに思いつくのは「食品業界」(食品メーカーなど)ではないかと思いますが、”食品に関わる″ということであれば、それだけではなく「商社・流通業界」(総合商社・食品系専門商社や、百貨店など)などでも関わることができます。特定の業界に絞って活動をした結果、どこからも内定がもらえず、その時点になって新たな業界を一から研究し直すという人もいます。好きなことにこだわって最初から業界を絞って活動をする学生もいますが、広い視野を持って業界研究をするのも一つの方法です。後でこの業界は自分に合わなかった、やりたいことと違ったなどと後悔をしないように、最初はあまり興味のない業界でも積極的に調べてみる姿勢は大切です。
業界・企業研究の方法と学内のサポートツール
業界・企業研究の方法には、大きく分けて①リアル系ツール②活字系ツール③ネット系ツールの三つの手段があります。これらをバランスよく使い分けて研究をしていくことで、「なぜその業界なのか」「なぜその企業なのか」「なぜその職種なのか」を、エントリーシートや面接できちんと伝えられるように準備することができます。
これらのツールの内、特にリアル系ツールは“自分の肌感覚でその業界・企業の印象を感じることができる”という意味で、最も重要視すべきツールと言われています。
①リアル系ツールの具体例
●キャリアセンター主催の就職活動支援行事(学内合同企業説明会 など)
●企業が開催するセミナー、会社説明会 など
●OB・OG訪問
●会社訪問
●工場・店舗見学
●商品比較 など
②活字系ツールの具体例
●会社案内
●業界・企業研究本
●新聞(一般紙・経済専門紙・業界紙)
●ビジネス誌
●就職活動対策本 など
③ネット系ツールの具体例
●企業のホームページ
●就職情報サイト
●データベース、電子ジャーナル など
早稲田大学の図書館では、大学で契約している早大生が無料で使える企業データベースが多数あります。各データベースには、リサーチNAVIからアクセスできます。
<リサーチNAVIから使える企業データベースの例>
- 東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー…『会社四季報』『就職四季報』『週刊東洋経済』など、多数の記事を閲覧できる。会社名や証券コードから、企業情報などを横断的に検索することも可能。
- 日経テレコン21…日本経済新聞社が提供する企業・財務・信用・人事制度などを含んだデータベース。過去30年分の新聞・雑誌記事を中心に、国内外の企業情報や人事情報にわたり、幅広いビジネス情報を得ることができる。
キャリアセンターの就職活動支援行事を活用しましょう!
キャリアセンターでは、毎年就活生向けの就職支援行事を実施しており、業界・企業研究に関する講座も開催しています。2019年9月、2020年3月卒業・修了生向けの講座についても、キャリアセンターのWebサイトに掲載済みです。また、前年度以前の講座はCourseN@viにて動画と資料を公開していますので、学年や時期を問わずいつでも見ることができます(「キャリア・就職支援講座(20××年入学者)」という科目名で表示されています)。キャリアセンターでDVDを視聴することもできますので、こちらもぜひ活用してみてください!