Waseda Weekly早稲田ウィークリー

キャリアコンパス

~早稲田からアメリカへ~人種の垣根を越えた留学生活

個人として接することで、多くの人と分かり合えた

商学部 2017年3月卒業
森上 公紀(もりがみ・こうき)

私は米国・ワシントン州シアトルから車で20分程のところにあるベルビューカレッジへ1年間留学に行きました。最初の3カ月はカレッジ内の語学に特化したクラス、その後は現地の学生と一緒に学部生のクラスを受講しました。

米国を留学先として選んだ理由は、さまざまな個性を尊重できる人間になりたいと思っており、人種のるつぼである米国であれば、それが可能だと考えたからです。しかし、実際には人種の壁は思っていたよりもずっと高く、苦い経験が私を待ち受けていました。

私は米国に来てからというもの、自分が米国において社会的弱者であるアジア人であることを毎日強烈に感じました。例えばコーヒーショップに行っても、店員の私への接客態度が白人の客に対するものと違って冷たかったり、白人のクラスメートに話しかけようにも相手にされなかったりしたからです。このようなささいなことでも毎日重なると気持ちが落ち込み、私は白人に対して苦手意識を持ち始めていました。

しかし、授業で人種問題について話したのをきっかけにその意識が変わりました。その授業では黒人・アラブ系などの学生が差別を受けた体験談を話すのですが、加害者である白人の学生たちには差別しているという自覚はほとんどないようでした。私はこのことに驚いた一方で、自分自身も自覚しないままに差別をしているのではないかと考えるようになりました。つまり「白人」をひとくくりにして「アジア人を見下している人たち」と偏見を抱いていたのではないかと考えたのです。

それから、私は友人たちに対して人種による偏見を持つことなく、個人として接するよう心掛けるようにしました。自分から心を開き、自分が大切に思っていることを積極的に主張することで、相手からも一目置いてもらえるようになりました。そして、部長を務めた言語サークルにおいても大きな成果を挙げることができました。

このサークルは、日本語に興味のある多国籍な学生と英語に関心のある日本人学生が、会話を通して言語を練習するサークルだったのですが、最終的には部員数を30人程増やすことができたのです。

帰国時には、深夜2時だったにも関わらず、空港にサークルの部員を含め20人以上ものたくさんの友人たちが見送りに来てくれたことはとてもうれしい思い出です。

人種の垣根を越えて、友人たち一人一人と深く分かり合えたこの留学体験は私の一生の財産となりました。

日本へ帰国する際、空港に見送りに来てくれた友人たちと(筆者は前列左から2番目)

~米国に行って驚いたこと~

運動会での玉入れの様子

留学先で、4チーム対抗の運動会を実施しました。集団行動をとる習慣があまりない米国人は試合を待っている間、途中で帰ったり、違う遊びを始めたりするのではないかと心配していました。しかし、いざ運動会を始めてみると彼らはだんだん真剣になっていき、自分の試合がない時は次の試合のためにチームキャプテンの下、作戦を立てている連帯感は見ていて驚きでした。最後は皆で肩を組んで集合写真を撮り運動会は大成功に終わりました。

運動会終了後に撮影した集合写真

◎米国ワシントン州はこんなところ ◎

ワシントン州はアメリカ合衆国西海岸最北部の州で州都はオリンピア。面積は約18万平方キロメートルで日本の国土の約半分の広さであり、気候は地域によって異なります。同州における経済の中心都市となっているシアトルが位置する西部は、夏は乾燥する一方で冬は雨が多いのが特徴の海洋性気候です。シアトルは海・山・湖などの大自然に囲まれたきれいな街で「エメラルド・シティー」とも呼ばれています。

ワシントン州を支える産業は、IT、航空・宇宙関連、バイオテクノロジー、医療関連、環境関連、農業、漁業などとても幅広く、AmazonやMicrosoft、Starbucksなど日本でも知られている企業の本拠地も多く存在します。

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