Waseda Weekly早稲田ウィークリー

キャリアコンパス

~早稲田からデンマークへ~自分や将来を見つめるきっかけになった留学

目からうろこの発見がたくさん

国際教養学部 2017年3月卒業
山下 ひまわり(やました・ひまわり)

私は大学2年から3年にかけて1年間、デンマークのコペンハーゲン大学に留学しました。デンマーク留学を最初に意識したのは高校生のときで、他大学のオープンキャンパスでコペンハーゲン大学短期留学の掲示を見て、「ヨーロッパ留学をしてみたい」「日本からの留学生があまりいない国に行ってみたい」と漠然と考えるようになりました。早稲田大学入学後には国際関係論のコペンハーゲン学派について学びたいという理由も相まって、コペンハーゲン大学への留学を決めました。

コペンハーゲンの観光名所、人魚姫の像

ヨーロッパ留学の大きなメリットの一つに、国家間の移動のしやすさが挙げられると思います。ヨーロッパは地続きで国がつながっていることから、留学中は早稲田からヨーロッパに留学している他の学生と互いの国を行き来したり、早稲田に留学経験のある学生や、以前ドイツ留学をした際に出会った友人を訪れたり、コペンハーゲン大学で仲良くなった留学生たちと各地を旅行したり、15カ国以上を旅することができました。同じヨーロッパの国とはいえ、風土も文化も国民性も違う国をいろいろと旅行することで、日本やデンマークの良いところ・悪いところがはっきり見えるようになり、“目からうろこ”の発見もたくさんありました。

日本のポップカルチャーをテーマにしたデンマーク国立博物館の展示では、日本発祥のプリクラを撮ることもできます

また、留学中には、日本人向けに北欧の情報を提供している「北欧研究所」という機関でインターンシップを行い、日本人向けの北欧情報誌に「デンマークにおける日本」をテーマとした記事を3本執筆しました。テーマは、日本の製パン会社「アンデルセン」が寄贈した100本の桜が植わっている公園で毎年4月に行われる「コペンハーゲンさくらまつり」、2015年から国立博物館に常設されたコスプレの展示、取材を通じて北欧で一番古い日本食レストランの三つで、北欧における日本について、さまざまな視点から理解を深めることができました。

誕生日には学部の友人がディナーを作ってくれました。これがきっかけで、学部内の仲良し組の中で、毎週持ち回りで自分の国の料理を披露するInternational Dinnerがはじまりました。

誕生日には同じ学部の友人が夕食を作ってくれました。これがきっかけで、学部内の仲良し組の中で、毎週持ち回りで自分の国の料理を披露するInternational Dinnerが始まりました

これから留学する人、留学を検討している皆さんには、ぜひ現地でしかできない経験を積み、何より悔いのない留学生活を送ってほしいと思います。私の場合は弾丸旅行をしたり、成人式に出席するため日本に一時帰国する一方で、修士レベルの授業やデンマーク語の授業を受講するなど、勉強と娯楽を両立することで悔いの残らない留学生活を送ることができました。

私は留学を通じ、「日本とヨーロッパをつなぐ架け橋になる」という目標を持ちました。今春、早稲田大学を卒業し、現在は欧州系企業で働いています。これは留学でデンマークと日本の両方が大好きになった結果、実現したものだと思っています。

皆さんも、留学を自分や将来を見つめるきっかけにしてはいかがでしょうか。

 

留学中に仲良くなった友人と自宅でFarewell Party。このうち数人とは日本で再会!(前列左が筆者)

~デンマークに行って驚いたこと~

冬のデンマークにはキャンドルが欠かせません。暖かい光で暗くふさぎがちな心もぽかぽかに。

冬のデンマークにはキャンドルが欠かせません。温かい光で暗くふさぎがちな心もぽかぽかに

留学中に驚いたのは、何といっても日の短さです! 冬には日の出前に登校、日没後に帰宅することもあり、11月には日照不足によりビタミンDが欠乏し、腰痛になってしまいました。留学当初はデンマーク人がどんなに寒くても散歩を欠かさないのが不思議でしたが、腰痛を経験してからはその大切さを痛感し、外出の予定がない日には窓を開けて直射日光を浴びたり、家の近所をサイクリングしたりするようになりました。日本に帰ってきた今も、日の長さには敏感です。

 

◎デンマークはこんなところ ◎

デンマークは、北ヨーロッパのバルト海と北海に突き出たユトランド半島と周辺の島々からなる北欧諸国の一つ。九州とほぼ同じ広さの国土だが、標高が最高地点でも約170mとほとんど真っ平らな土地形状から「パンケーキの国」とも呼ばれる。首都はコペンハーゲン、言語は公用語のデンマーク語、一部の地域ではそれに加えてフェロー語が使用される。福祉が充実しており、国連の世界幸福度報告では毎回上位に位置し、2014年は1位だった。

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