Waseda Weekly早稲田ウィークリー

キャリアコンパス

~日本からアメリカへ~社会奉仕を通じて生き方を考え続けたシアトルへの留学

今後の生き方を考える上で大切な時間

政治経済学部 4年
大野 友(おおの・ゆう)

「世界を舞台に活躍したい」という思いを高校生の頃から抱いていたため、留学することを心に決めて早稲田大学に入学しました。留学先をいろいろと探すうちにGlobal Leadership Fellows Program (GLFP)という派遣留学プログラムを知り、帰国後も学びが続くということに魅力を感じたため応募することにしました。GLFPの選考を通過し、シアトルのワシントン大学に留学できることが決まったのは2014年9月のことです。しかし、これまで日本を離れて長期間暮らした経験がない上、留学先のシアトルには1人も友人がおらず、さまざまな不安を抱えて留学生活がスタートしました。

現地では国際関係学を中心にさまざまな科目を受講しました。その中で最も印象に残っているものに「Global Poverty and Care Ethics」という社会・倫理・経済学系の授業があります。単位を取得するには実際にシアトル市内のNPOに出向き、貧困の是正や難民支援などのボランティア活動に従事しなければならないという、一風変わった授業でした。人種の多様性が高く、全米の中でも特にリベラルな政治思想の強いシアトルでは、経済格差や人権侵害などの社会問題が放置されることなく、行政と市民がその解決へ向けて共に行動を起こすのです。私は週1~2回、市内のフードバンクに出向き、貧困家庭向けに食事を作るボランティアを経験しました。そのフードバンクの創設者や他のボランティア参加者と働きながら話すうちに、座学だけでは見えてこない薬物乱用や教育機会の不平等といった貧困問題の要因に直接触れることができ、とても深い学びを得ることができました。

サンフランシスコで行ったボランティア活動での一コマ。参加者同士がこうして毎晩経験や学びを共有し、問題に対する洞察と友情を深めていきます。

サンフランシスコで行ったボランティア活動での一コマ。参加者同士がこうして毎晩経験や学びを共有し、問題に対する洞察と友情を深めていきます。

「もっと社会問題について理解を深めたい」「日本では見られない現場を直接見てみたい」そんな思いが次第に生まれ、受講後は教会のボランティア活動にも参加するようになりました。サンフランシスコへホームレス支援のための旅行に行き、春学期には若者向けホームレスシェルターで活動を行いました。それまで見えていなかった、もしくは見えないふりをしてきた問題とじかに向き合って活動することができ、今後の生き方を考える上で大切な時間になったと思います。またこうした活動を通じて素晴らしい友人ともたくさん知り合うことができました。彼らの多くは世界各国からの留学生ですが、帰国後もそれぞれの場所で活躍しており、今でも連絡を取り合っています。こうして世界中に友達の輪が広がることも、留学の魅力ですね。

僕にとって留学は、生き方を考える上でとても大切な時間だったと思います。しかしフードバンクの例然(しか)り、実際に留学して目で見ないと分からないことの方が多いのも事実で、不安に思う早大生も多くいると思います。ですが、もし応募するか迷われているようならぜひ勇気を持って一歩踏み出してみてください! きっと留学先でしか分からないことを理解し、今しかできないことを目いっぱいやるための素晴らしい時間になると思います。留学と一口に言ってもそのやり方は十人十色なので、ぜひあなただけの留学をしてきてください。あなたの挑戦を応援しています!

教会での活動を通じてできた仲間との写真。長く続く友情も、留学生活のハイライトの一つです。(手前右が筆者)

教会での活動を通じてできた仲間との写真。長く続く友情も、留学生活のハイライトの一つです。(手前右が筆者)

~シアトルに行って驚いたこと~

ワシントン大学は景観が非常に美しいことでも知られ、シアトル随一の観光スポット。天気が良い日には、キャンパス内からマウントレーニア(そう、コーヒーブランドの!)が見えることも。

ワシントン大学は景観が非常に美しいことでも知られ、シアトル随一の観光スポット。天気が良い日には、キャンパス内からマウントレーニア(そう、コーヒーブランドの!)が見えることも

シアトルで驚いたのは、何といってもその気候の幅の大きさです! 真冬は朝8時から夕方4時までしか日が出ない上に雨が多く、陰鬱(いんうつ)な気分にさせられます(一説によると、そんな気分を変えるためにコーヒー文化が花開いたのだとか)。そうかと思うと、真夏には約17時間も日が出て美しい雄大な自然とともに美しい景色が広がります。実際、夏になると人々の気持ちは開放的になり、キャンパスのあちこちでフライングディスクやキャッチボールをする学生や先生を見かけます。1年間の留学を経験して、「何を学ぶか」と一緒に「どこで学ぶか」も大切なことなのだと気付かされました。

キャンパスには日本から送られた桜が植えてあります。学生はこういった場所で寝そべって宿題をやったり友達と話したり、のびのびと時間を過ごします。

キャンパスには日本から送られた桜が植えてあります。学生はこういった場所で寝そべって宿題をやったり友達と話したり、のびのびと時間を過ごします

 

◎米国ワシントン州はこんなところ ◎

ワシントン州はアメリカ合衆国西海岸最北部の州で州都はオリンピア。面積は約18万平方kmで日本の国土の約半分の広さであり、気候は地域によって異なります。同州における経済の中心都市となっているシアトルが位置する西部は、夏は乾燥する一方で冬は雨が多いのが特徴の海洋性気候です。シアトルは海・山・湖などの大自然に囲まれたきれいな街で「エメラルド・シティー」とも呼ばれています。

ワシントン州を支える産業は、IT、航空・宇宙関連、バイオテクノロジー、医療関連、環境関連、農業、漁業などとても幅広く、アマゾンやマイクロソフト、スターバックスなど日本でも知られている企業の本拠地も多く存在します。

 

 

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留学センター
【春の留学フェア】 4月14日(金)・15日(土)
【夏期短期留学募集説明会】4月28日(金)
会場はいずれも早稲田キャンパス総合学術情報センター国際会議場

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