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キャリアコンパス

憲政史上初の女性秘書官は法学部卒 総務省情報通信国際戦略局局長 山田 真貴子

憲政史上初の女性首相秘書官 総務省情報通信国際戦略局局長

総務省情報通信国際戦略局局長 山田 真貴子

総務省情報通信国際戦略局局長 山田 真貴子

山田 真貴子(やまだ まきこ)

1960年生まれ。東京都出身。早稲田大学法学部卒業後、1984年4月、郵政省に入局。下田郵便局長(1990年)や世田谷区助役(2004年)、英国ロンドン大学留学、同区副区長(2007年)なども経験。総務省大臣官房会計課長(2010年)、経済産業省官房審議官(2013年)を経て、2013年11月、女性初の内閣総理大臣秘書官に就任。2015年7月からは総務省情報通信国際戦略局の局長を務める。

世界一幸せなIT社会を実現したい

2013年11月、安倍晋三首相が推進する“女性が輝く社会”の実現に向け、「憲政史上初の女性首相秘書官」として登用されたのが山田真貴子さんだ。現在も、「総務省初の女性局長」として情報通信国際戦略局で辣腕(らつわん)を振う山田さん。そのパイオニア人生の出発点には、早稲田大学時代のある決断があった。

社会人の最初に経験した国家間交渉での緊張・達成感

実家は早稲田大学から歩いて15分ほどの距離。物心つく前から大隈講堂に遊びに来ていたという山田さんが、早稲田大学に進学したのは自然の流れだった。

「『司法試験を受けて法曹界で働きたい』という夢があり、法学部に入学しました。元総長の奥島孝康先生のゼミに入り、勉強漬けの日々でした。一晩中議論したり、勉強し続けるゼミ合宿はいい思い出ですね」。

夢に向かってまい進していた山田さん。ところが、大学3年生の時、国家公務員だった父が他界した。「その葬儀で、父の同僚の方や後輩の皆さんとお話しさせていただく機会があり、そこで初めて、『父は立派な仕事をしていたんだ』と知ることができたのです。そこから、公務員もやりがいのある仕事だな、と進路変更を決断しました」。

山田さんは国家公務員試験に合格。大学卒業後の1984年4月、当時の郵政省に採用された。

「入省してすぐに、日米貿易交渉の仕事に関わる機会がありました。その内容がとても刺激的でした。国際関係の一翼を担っているという緊張感、終わったときの達成感、人とのつながり…社会人の最初にあんな貴重な経験をさせていただいたことが、今につながる原点になっていると思います」。

その後も、忙しい毎日を過ごした山田さん。一方、プライベートでは結婚・出産も経験。そのことが、より仕事に対するモチベーションを高めることになった。「子どもと一緒にいる時間が短い分、集中していい仕事をしようという意識がより強くなりました。同時に、子どもたちの未来のためになる仕事をしたいという思いも生まれましたね」。

その決意どおり、出向先として担当した東京・世田谷区役所での助役、副区長時代には、保育園待機児童問題や虐待問題などの子ども施策を推進。総務省に戻っても、黎明期のインターネット環境のさまざまな重要法案の制定に関わるなど、キャリアの枠を広げていった先に、「女性初の首相秘書官」という大役が待っていた。

日本はこうあるべき、という自分の素朴な正義感を大事にする

2014年1月、世界経済フォーラムで安倍首相に帯同する山田さん(右端)=内閣総理大臣官邸写真室提供

2014年1月、世界経済フォーラムで安倍首相に帯同する山田さん(右端)=内閣総理大臣官邸写真室提供

ひと口に「首相秘書官」といっても、その職域は多岐にわたる。山田さんの場合も広報・報道対応に始まり、IT政策、少子化・子ども施策、女性活躍推進、地方創生、知財戦略など、省庁の垣根を越えてさまざまな調整が求められた。

「24時間365日仕事、という忙しさ。『女性初』という部分で常に“見られている”緊張感もあって大変でした。ただ、子ども施策など女性としての視点が求められる部分で期待に応えたいという思いもありましたし、世田谷区で経験したことも役立てることができました」。

1年8カ月の首相秘書官を経て、現在は総務省局長として、日本経済成長の源泉といえる情報通信技術分野の国際競争力強化を図っている。組織のリーダーとして心掛けていることは何だろうか?

「日本のような成熟した社会では、何かを変えるのは非常に難しいことです。その一方で世界は大きく変化しています。その中で、将来の日本のためにはこうあるべき、という自分の中の素朴な正義感を大事にしたいと思っています。日本が世界一幸せなIT社会になるための政策をしっかり打ち出していきたいですね」。

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