学業成績は就活にどのくらい影響するのでしょうか? 内定者に尋ねてみたところ、「人物本位」との答えが多く聞かれました。文系学生の場合、「A」の数などは就活にあまり影響しないようですが、学業への取り組みは大いに影響します。企業の採用担当者は、学生の本分である学業をしっかり修めている学生を採用したいと考えています。卒論の内容や、大学で何を学んだかを面接で深く聞くのもこのためです。
学業を頑張ることは、人生を切り拓くための専門知識・スキルや、教養に裏打ちされた人間的魅力を自らに備えるだけでなく、“生きる力”を強化する過程でもあります。学業に主体的に取り組むことにより、さまざまな角度から物事を捉えて深く考える力が養われ、自分の考えを表現し精錬させていく議論を通して、人と関わる力が培われていきます。これこそが“生きる力”であり、社会から求められる力でもあるのです。
「自分にとって学業とは何なのか」。そういう本質を就活の場できちんと説明できるようにすることが重要です。
教育業界内定
川村 拓也 教育学部4年
教育関係では、選考段階で成績証明書の提出を求められることはなく、内定式で卒業見込証明書を提出しただけでした。ただ、エントリーシートに「卒業論文のテーマ」を書く欄があり、そこに書いた内容について面接で深く聞かれることがありました。
メーカー内定
佐藤 勇太 教育学部4年
プレエントリーの段階でGPAや各成績評価を入力する企業や、まれに成績について記入欄のあるエントリーシートもありましたが、いずれも裏付けとなる成績証明書は求められませんでしたし、面接で成績について聞かれることもありませんでした。学業について言えば、成績そのものより何を学んだかを語れることが重要だと思います。
航空業界内定
望月 すみれ 教育学部4年
成績証明書の提出を求められたのは35社受けて1社のみ、エントリーシートに成績記入欄があった企業も1社のみでした。成績は過去のことで、変えることはできません。過去を気にするより、今自分が持っているものは何か、これから何ができるかをしっかり伝えることが大切だと思います。ないもの探しより、あるもの探しをしてください!
金融業界内定
春山 貴裕 法学部4年
金融業界では、2次面接の際に成績証明書と卒業見込証明書の提出を求められることが多くありましたが、面接で成績について聞かれることは特にありませんでした。企業側は内定を出した学生が卒業できないと困るので、その点を注意して成績を見ていると思います。
キャリアセンター
戸山キャンパス学生会館 (30号館)3階
E-mail:[email protected]
URL:http://www.waseda.jp/career/