
淺井愼平氏
今回はナレオシックスアイランズによるハワイアンソングの演奏に引き続いてのトークショー。本学出身の淺井愼平氏と露木茂氏の対談が行われ、熱いメッセージが届けられた。

露木茂氏
好きなことが身になっていた
淺井氏「僕の場合は、好きなことをやっていて、それが身に付き、いろんなことで役に立った」
露木氏「淺井さんは写真を撮るだけでなく小説も書くし句集も出版されてますね」
淺井氏「表現するという根源は同じでもスタイルが違う。そのスタイルがどういうことで成り立っているのかを理解できれば、自分が持っているものを表せると思う。それを培う一番早い時が若い頃だと思うんですね」

演奏するナレオシックスアイランズ

華麗なるフラダンスも披露された!
逃げるな!
露木氏「われわれの時代は明日に希望を持つことができた。でも今の若い人は、物心ついた頃からバブルが崩壊し、一生懸命やってもダメなことがあるという感覚で育っている。そこに僕らが何かに夢中になれよ! 好きなことに打ち込めよ! と言ってもなかなか説得力がない」
淺井氏「人生は楽しいだけじゃない。切なさ、辛さ、寂しさ、つまり一瞬ネガティブに感じることがある。だからこそ反対側にある喜びがよく分かるようになる。つまり、マイナスから逃れたら楽しい、素晴らしい人生があるのではない。人生の素晴らしさは、複雑多岐にわたる人間のさまざまなドラマの中に自分を置き、そこでどう自分らしく生きるかという選択によって決まる。だから、辛さ、寂しさ、切なさから逃げるなと! それを一度抱いたらどうだ? 抱きしめたらどうだ、と言いたいですね」
本気のもの・本物は認められる
露木氏「淺井さんの話を聞いていると、自分の感性を磨いていくことが、自分の仕事も心も豊かにしていくことがよく分かります」
淺井氏「だから若いときに遊んだとしても、それが本気なら身になってる。肉体化したさまざまな事柄は、その人を創ってくれるという気がするんですよ。世の中も本気のものは認めてくれる。ぜひそれを信じて、若いときにいろんな興味を持ってほしい!」