二日目のゲストは、女優の小川範子さん。十三年間という長寿TV番組「はぐれ刑事純情派」などでお茶の間にもおなじみの小川さんは、六歳の時子役の仕事からはじめ、女優業と学業を両立させて、社会科学部を卒業した。ゼミは国際人権法。現在も女優、歌手として活躍中の小川さんの「学生生活をふりかえって」もらい、思い出などを語ってもらった。
「ここ大隈講堂に来るのは、一年生の時の健康診断以来です。キャンパスは相変わらず活気があっていいなぁ、と思います。よくワセ女とか言われますが、すごく華やかになったようですね」
「歌が好きで、十四歳の時に歌手デビューしたのですが、初めて歌ったのが早稲田祭でした。非常に活気がある大学だと思い、大学に行くなら早稲田だと思っていました。一年生の時、語学のクラスの友人と列車で北海道を一周しました。北海道には仕事で行くこともありましたが、飛行機で日帰りしたり。ゆっくり遊ぶことが新鮮でしたね」
「学生時代に一番得たこと、やり残したことは?」という、会場からの質問には「非常に楽しめたかなぁ、という充実感がありますね。子供の時から仕事と学校しかなかったので、余暇の時間の過ごし方を得たと思います。やり残したことは、そうですね~、その当時興味がないと聞き過ごしましたが、もっと講義をちゃんと聴いておけばよかったと思います」。「理想の男性像は?」という質問には 「よく早稲田は蛮カラと言われますが、自分の好きなことを持っていて歩む人。フランスのセルジュ・ゲンスブールや筑紫哲也さん」という答え。さて会場に駆けつけた男性の皆さんの反応やいかに?
一言一言丁寧に言葉を選んで語る小川さん。可愛らしく自然体な彼女の魅力を再確認した一時間だった。