面接の極意①三井住友海上火災保険(株)
採用選考における面接で面接官はどのような点に注目しているのか、2回にわたりお伝えします。第1回目は、国内最大の損害保険グループである三井住友海上火災保険(株)の人事担当者にお話を伺いました。
三井住友海上火災保険株式会社人事部
砂田 涼平 (すなだ りょうへい) さん
足立 信吾 (あだち しんご) さん

三井住友海上火災保険株式会社人事部 砂田 涼平さん(左), 足立 信吾さん(右)
面接では学生時代に頑張ったことを聞いています。どうしてその経験をしたのか、どんな困難をどうやって乗り越えたのかなど、「なぜ?」と掘り下げること でその人らしさを見ていきます。その中で何か一つでも「誰にも負けない」という経験をしている人には魅力を感じます。何を目標としてどんな結果を得たのか を確認するために、成績証明書やスポーツの試合実績なども見ますが、望む結果を得られなかった場合でも、その原因は何か、自分の弱点は何かを見極められて いるかに注目します。一方、自己PRでは裏付けとなる行動を確認しています。「チャレンジ精神があります!」とアピールしていても、実際に何かに挑戦して きた行動実績がないと説得力に欠けてしまいます。
そうして見えてきたその人らしさが、当社の行動指針として掲げている「お客さま第一」 「誠実」「チームワーク」「革新」「プロフェッショナリズム」と共感し合うかを確認します。とりわけ当社では「誠実」に重きを置いているので、言われたこ とを真摯 (しんし)に受け止めているか、愚直に自分と向き合っているか、苦労しながらも困難を突破しているか、などに注目しています。さらに、損害保険という事業 は「社会のため」「人のため」という考えが強いので、たとえ成績が優秀でもそのような考えを持ち合わせていない人は、この業界には合わないと思うこともあ ります。
また、外国人留学生の仕事に対する貪欲さや志は、日本の学生と比べて圧倒的に高いと感じます。そのようなライバルがいる中でどのように働いていくのか、働く意識や考えを深めておく必要があると思います。