早稲田大学では、2032年に迎える創立150周年に向け、大学のあるべき姿を見据えた中長期計画「Waseda Vision 150」を策定しました。Waseda Vision 150では、異なる価値観や文化的背景を持つ多様な人々と相互に理解し合い、それぞれに異なる考え方をうまくまとめながら、地域や社会の発展に貢献する、叡智、実行力、志を備えたグローバルリーダーを育成することを目指しています。
このような人材を育成するためには、学部での基礎科目や専門科目、およびGEC(グローバルエデュケーションセンター)が提供する全学共通科目を通じ知識を身につける「理論的アプローチ」による学びと、そこで得た知識を具体的な地域や社会との関わりの中で実践し、能力やスキルとして身につける「実践的アプローチ」による学びを両輪の軸と捉えています。
「理論的アプローチ」で得た知識を「実践的アプローチ」で実践し、そこで不足している知識に気づき理論的アプローチに戻る、といった理論と実践との往還の中で、グローバルリーダーとしての人間的力量が育まれていくと考えています。
図. 理論的アプローチと実践的アプローチの往還
早稲田大学は、多種多様な正課科目とともに、体育各部や公認サークル、また学生参画やスチューデント・ジョブといった多くの課外活動が存在していることも特色であり、大きな魅力の一つになっています。
中でも特徴的なものとして、学生の自主性を尊重しつつ安心安全に実践的アプローチのできる場を提供し、学生の成長を目的とした大学(教職員)が深く運営に関わる課外活動として「課外教育プログラム」が存在します。
大学が提供するボランティア活動や留学、インターンシップなどがこのプログラムに位置づけられており、教育連携課が主管する「社会連携教育プログラム(地域連携ワークショップ/企業連携ワークショップ)」も早稲田大学を代表するPBL型産学連携の課外教育プログラムとなっています。
図. 社会連携教育プログラムの概要
教育プログラムとしての主旨にご賛同いただいた自治体や企業と連携し、本学学生に本プログラムを展開することで、連携先自治体・企業にとっては学生ならではの新鮮な視点が新たな気づきとなり、また、学生は活動を通じて社会を舞台にした実践的自主的な学びを深め、理論(正課科目)をさらに深く学ぶきっかけとなり、ゆくゆくは地域や企業の発展につなげるグローバルリーダーへの成長を目指します。
教育連携課は、社会連携教育プログラムを通じて三位一体で学び合い、成長し合える「場」を提供していきます。