Residence Life Center早稲田大学 レジデンスセンター

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2018年6月2日(土)~3日(日)
合宿研修in長野県

6月2日(土)~3日(日)の1泊2日、19名のWISH寮生が長野県での合宿研修に参加しました。早稲田大学社会科学部の早田 宰教授のご協力のもと、長野県長野市、小布施町、上田市、軽井沢町を訪れ、まちづくり・歴史文化財の保存運動について学びました。

最初に訪れたのは善光寺。642年に本田善光によって仏教寺院として創建され、本尊は非公開だそうです。無宗派のお寺として全国から参詣者が訪れています。本堂の威容はみごとでした。学生はグループに分かれ、門前町を散策し、昼食・デザートとして名物の信州そば、お焼き、ソフトクリームを味わいました。バスの到着が遅れたせいもありますが、もう少しゆっくり参観したかったです。

次に訪れたのは小布施町です。ハウスホクサイという施設で小布施若者会議の塩沢様からレクチャーを受けました。小布施には若者が移住していているそうで、北斎画で有名な岩松院の前にハウスホクサイがあります。ここはコワーキングスペースでもあり、宿泊もできる施設です。小布施若者会議は毎年開催されており、まちづくりをしたい若者が全国から訪れ、熱い議論を戦わせ、プロジェクトとして実行することまでしているそうです。大学生も参画できることを知り、興味を持ちました。

レクチャーの後、岩松院を訪問し、葛飾北斎の晩年の肉筆超大作と言われる鳳凰(ほうおう)図を見学しました。どこから見ても鳳凰と目が合う不思議な絵でした。境内には、「やせ蛙まけるな一茶これにあり」の句を詠んだ池もありました。写真撮影禁止だったため、鳳凰図をお見せできないのが残念です。

その後、実際に小布施町の中心部を散策しました。小布施では「修景」という元の景観を活かしながら少しずつ手を加え、整備していく手法を用いているそうです。そのため、人々は伝統的景観を残しながら町を修復してきました。幟の広場は駐車場なのですが、クルミの木をわざと残したり、車を停めるスペースが波のように描かれていたり、自然とマッチする工夫がされています。栗の小径では、歩道のブロック一つ一つに栗の木の断面が用いられていました。小布施が栗の名産地であることと、栗は水に強く腐りにくいという特長を生かした歩道になっているわけです。庭先を通り抜けることができる民家があり、町全体にまとまりがあったことから、人々が町を愛し、統一した意識を持って生きてきたことが強く感じられました。

1日目の夜は上田市になる早稲田大学菅平セミナーハウスに泊まりました。食事も他のセミナーハウスよりもおいしく感じました。地元の食材を使ったお料理を作ってくれているそうです。標高が高く、空気がおいしいこともすぐ感じました。夕食後の交流会では山口課長のオリジナル企画だというAcronymというゲームを行いました。結構、盛り上がりました。

2日目は、軽井沢を目指し、まず白糸の滝を見学しました。浅間山から伏流水が山から突然流れ出し、小さいナイアガラの滝のような美しい滝でした。冷たく澄んだ水が流れ出しています。その次は、旧軽井沢にある重要文化財にもなっている旧三笠ホテルを見学しました。明治に作られた立派なホテルで、軽井沢の鹿鳴館(ろくめいかん)と呼ばれていたそうです。飾られた写真には教科書に出てくるような文人が勢ぞろいしていました。三笠ホテルから歩いてすぐのところにある、旧スイス公使館(深山荘)も訪れました。ここが歴史の舞台になっているとはそのときは気づきませんでした。

建物を見学した後、軽井沢の町に降りて、グループで昼食をとり、午後から軽井沢ナショナルトラストの方による講義を受けました。第二次大戦中、欧州の大使館員は軽井沢に疎開させられたそうです。軽井沢にスイス公使館が置かれ、そこから英国に打電された文書がみつかっており、そのやりとりに従い、米軍は軽井沢には爆弾を投下しなかったのだそうです。こうした水面下の交渉が軽井沢の地で繰り広げられえていたことを知り、とても驚きました。

講義後、軽井沢ナショナルトラストの職員の方に案内していただき、軽井沢を代表するヴォーリズ(W.M.Vories)の建築をいくつも見学しました。個人的には軽井沢ユニオン教会が印象的でした。ナショナルトラストでは、亜武巣山荘(アームストロング山荘)の管理も行っており、木造3階建て(正面からな2階建てだが裏から見ると3階建てになっている)の古い山荘を見学させてもらいました。立派な暖炉があり、居間には古い洋書が多数残されていて、研究対象になるのではないかとのことです。コウモリが室内を飛んでいました(笑)。

歴史的建造物を見学した後、研修の締めくくりに、軽井沢銀座でおいしいスイーツをたくさん食べることができました。忙しい都会の生活を離れ、豊かな自然や歴史遺産、おいしい食べ物を楽しみ、身も心もおなかも満たされる楽しい研修となりました。

早稲田大学レジデンスセンターは、早稲田大学の学生寮に関する運営政策の企画立案ならびに学生サービスのための機関です。

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