9月16日(土)~17日(日)の1泊2日で、静岡茶魅力体験ツアーが行われました。私は今まで日本に住んでいながらも、普段飲んでいるお茶がどのように作られているのかということをよく知りませんでした。このプログラムでは実際にお茶を摘むところから、加工するところまでを体験することができるということに惹かれ、参加をしました。
ツアーは朝6時に WISHの2Fラウンジに集合し、約3時間かけてバスで静岡県菊川市にある茶業復興センター(通称:サエリア)に向かいました。その後茶園を訪問し、あいにくの天気でしたが、きれいな緑色の一面の茶畑で実際に茶摘みを体験しました。
サエリアは1,749ヘクタールの茶園を管理しており、年間で約3,500トンものお茶を生産しているそうです。ここで摘み取った茶葉を自分たちの手で選別し、いくつもの機械を通して乾燥させ、細かくしていきました。お茶ができるまでの工程や茶草場農法の取り組みなどを学び、そして実際に全行程を見学させていただき、お茶を作るということの大変さ、相当な時間と手間ひまのかかる作業であるということを実感しました。
翌日にはお茶の手揉みを体験しました。手揉みは1日目に見学した機械によって乾燥させるのではなく、全て人の手で、熱された台の上で茶葉を揉んで乾燥させるという伝統的な手法です。
はじめはコツをつかめず、なかなかうまくいきませんでしたが、長年手もみをなさっている講師の方の手ほどきを受け、なんとか形にすることはできたかなと思います。その後、自分たちが手摘みしたお茶を飲んだときには感激をしました。
そして、9月22日(金)にはWISHにて(株)つな川様による日本茶セミナーが行われました。そこでまたお茶の歴史やお茶の種類についてのレクチャーを受け、実際に正しい作法で急須を使ってお茶を入れる体験をしました。お茶を飲んでみると、その味や色の種類が豊富で、加工の仕方によって元々は同じ茶葉であるのに全く違うものができあがるのだと驚きました。セミナーに参加した多くの留学生は、日本のお茶に目を輝かせながら楽しんでいました。
この2日間のツアーとセミナーで、普段は見ることのできないお茶の製造工程見学やお茶のテイスティングなど、いくつもの貴重な経験をすることができました。JA遠州の方々や、茶農家の方々と小菊荘(菊川氏保養センター)で懇談ができたことも大変楽しい経験でした。今回の経験を通して、これまで慣れ親しんできたお茶について深く知ることができ、お茶を改めて好きになれました。お茶は日本が世界に誇れるものだと思います。その魅力を周りにも伝えながら、今後もおいしいお茶を自分でいれて飲みたいです。
文学部 一年 Y.F.