いろは
文化構想学部
ICC 学生スタッフリーダー
2021年6月-2024年1月在籍
正直な話
この卒業レポートを読んでいるあなた!よくぞたどり着きました。卒業レポートは、毎年優秀な先輩方が頭を悩ませて書いているものではありますが、ついに自分も書く番になってしまいました。寂しい限りですが、どうぞお付き合いください。
私が学生スタッフに応募した理由は様々です。多様なバックグラウンドを持った人と関わりたい…自分の企画を持ってみたい…英語を使った仕事をしてみたいなどなど。しかし、正直なところ、ICCに入る前のバイトを辞めたいが一心で学生スタッフに応募をしたのが本音です。応募前、1年生の時にしていたバイトはとても閉鎖的な環境で、2020年コロナ禍真っ只中で大学に入学した私にとってはとても辛い一年でした。精神的にも参りそうなころ、大学のサイトからICCの学生スタッフ募集を見つけ、以前母からも勧められていたこともあり、「今のバイト、絶対に辞めてやる!!」という大変不純な動機で衝動的にエントリーシート等を書きました。火事場の馬鹿力です。つまり、ICCには色んなきっかけで学生スタッフになった人がいるんです!強引!
「異文化」「多様性」を少しでも実感できるように
もちろん、ICCに入ってからはちゃんとイベントを企画運営しましたよ!自分で企画したもの、定番イベントとして元々あるイベントを更新したもの、外部の方から持ち込みで一緒に企画したものなど様々です。具体的には、以下のイベント等に挑戦する機会をいただきました。
・ICC Radio “Voices of Waseda”
・あなたにとって「Love」とは? 東京医科歯科大学×早稲田大学 ICC 英語ディスカッションカフェ
・Discover the Pearl of West Asia 愛の詩に潜む、西アジアの真珠探しの旅へようこそ
・シュウウエムラと考える 美から始まるダイバーシティ
・トルコ・シリア大地震チャリティ写真展
・話して発見、広げて価値観 早稲田 SDC ヒューマンライブラリー
特に、ICC Radioと美のイベント、ヒューマンライブラリーは自分自身で企画したイベントの為、力を入れました。振り返ると、ディスカッションや対話を通して自分と他者との違いや共通点を楽しく知れる機会を作るということを意識しながら企画をしていました。「異文化」や「多様性」、「ダイバーシティ」等の言葉は今や耳にタコができる程聞きますが、頻出定番ワード過ぎて表面的だなと思うことがあります。もっと実体験を持てるにはどうすれば良いか頭を悩ませながらイベントを作っていました。課題や後悔は沢山ありますが、試行錯誤の結果、参加者やゲストから、感想や感謝を頂ける時は嬉しい瞬間でした。
- ICC photos
たくさんの失敗とぞわぞわ体験
イベントの準備はやることがいっぱいで、常に頭がパンクしそうになりながら当日までなんとかやっていました。失敗もあげればきりがありません。間違えて違う資料をゲストに送ってしまったり、イベントでゲストの説明を英語で通訳する際、専門用語が多すぎて何を言っているのかわからなくなり会場に気まずい沈黙が流れたり、緊張しすぎて当日のスタッフの動きを全く指示できず混乱させてしまったり、準備を怠り物品が足りなくなってしまったり…いつも優秀なスタッフに支えられて感謝と劣等感を抱きながら準備をしていました。それと同時に自分の得意なことも探すようになりました。また、企画途中にはゲストの方やスタッフから興味深い話や勉強になる話を聞けて、「新しいことを知れるのってめちゃくちゃ楽しい!」とぞわぞわする体験も沢山ありました。
- 頑張って作った装飾が風でぐちゃぐちゃに…
- タスク終わらずPC二台使い
- いつも不安だったICC紹介(Photos by author)
自分がじゃなくて相手のために
もう一つICCを通して学んだことがあります。それは、矢印を自分から相手にチェンジすることです。自分がどう見られるかに執着するのではなく、相手のために何が必要なのかという風に考えるようにすることです。私は自分の自信の無さからか、相手から褒められることに価値を置きすぎてしまうことがありました。ポスターのデザインを褒められたい、司会で上手にしゃべりたい、ミーティングでゲストに好かれたい…けれどもそれのせいでポスターに時間を掛けすぎたり、ミーティングで時間通りに進められなかったり、司会で配慮すべき所を忘れてしまったり…。今のタスクが何のため、誰のためにしているのかということを考えるように意識するようになりました。例えば、ポスターはデザインに凝りすぎず、より情報の伝わりやすさを意識したり、ゲストとの打ち合わせでは、より分かりやすく伝えられるように事前にアジェンダを作ったり。そうすることで段々優先順位の付け方が分かってきました。まだまだではありますが!
お得すぎる ICC の経験
ICCで得た経験と仲間が私の大学生生活のすべてと言っても過言ではありません。ICCに応募する際、ウェブサイトに先輩スタッフが「ICCは第三の家族」的なことを書いていたのを見ました。それを読んだとき、ほんとかよ、と正直ひねくれた感想を持っていました。でも本当でした。詳しいことは書かないので、ICCに入りたい人は騙されたと思って応募してみてください。
また、ここだけの話、自分の興味をイベントを通してさらに深堀りつつ、様々な種類の業務の経験を積み、更にお金ももらえて大事な仲間もできる!こんなにお得な経験ができたことに本当に感謝しています。
ICCで関わった学生スタッフ、職員の方々、イベントに携わっていただいたゲストの方をはじめ、関係者の皆様に感謝申し上げます。社会人になってからも頑張ります!
- ICC photos