先進理工学部 岡田 優弥
今回私が参加した、ICC(異文化交流センター)主催イベント「ビリヤード・ナイト!」は、ビリヤードサークルCrescentの協力のもと、ビリヤード初心者から上級者まで幅広い層の方が国境を越えてビリヤードを楽しめるイベントだった。ICC主催のイベントとしては、イングリッシュ・チャット・クラブ(ECC)以外に初めて参加したイベントとなったが、本イベントから二週間経った今でもその時の出来事を鮮明に覚えている。
現在、私は学部4年生で、今年9月に他大の大学院に進学することを決めた。終わりが意識できるようになってから、特に早稲田生としての残り僅かな時間に対して寂しさを感じるようになり、早稲田を感じられるものにもっと触れたいと思うようになった。ちょうどその頃、以前英語力向上のためにECCに参加して以来定期的にメールが届くようになっていたICCのイベント紹介メールで目に留まったのが、本イベントである「ビリヤード・ナイト!」だった。
ビリヤードの経験は決して豊富ではなく、人生でビリヤードを行った回数は5~10回程度だと思う。しかし、ビリヤード自体はとても面白かった思い出があり、いつかもっと上手になりたいと思っていたので、本イベントは絶好の機会だった。
本イベント当日について少し書こうと思う。私は友達とではなく一人で参加したが、イベント開始前の時間も寂しさを感じることは全くなかった。参加者が集まるまでにCrescentサークルの方や、同じ班の人(注:一台につき4人程度となるようにICCスタッフの方が事前に班構成をしてくれていた)と雑談をしながら親睦を深めた。同テーブルに日本人が私を含め2人いて、互いに英語に難ありだったらしく「せめていいショットを打てた時にだけでも英語で盛り上がりたいよね!?」などと笑い合っていた。
本イベントの流れは、ざっくり言うと「練習・ルール説明」「ゲーム①:8ボール」「ゲーム②:9ボール」(注:8ボール、9ボールとは、ビリヤードのゲームルールのこと。詳細は省略)、このような流れだった。イベント開始直前に、参加者を見れば見るほど自分の英語力に焦りを感じていたが、いざビリヤードが始まるとその不安は一切無くなった。” Nice!” とハイタッチで盛り上がれた瞬間が最高に楽しかった。もちろん、もう少しちゃんと話もした(笑)
初心者として参加した私だったが、基本のきの字から教えてくださったこと、また、私のような「少しビリヤード好き」層が多く参加していたこともあり、恥ずかしさや不安を感じることなく純粋にビリヤードを楽しむことができた。良いショットを打てた時に、周りの参加者、Crescentサークルの方、ICCスタッフの方、みんなが一緒に喜んでくれたのはとても嬉しかった。
本イベントの参加者は、私の想像以上にたくさんの国の方が参加しており、早稲田大学の国際的な広さを実感した。また、言語の壁というのは私たちが少し高く感じすぎているだけなのかもしれないと、本イベントで過ごした時間を振り返って改めて思う。確かに、母国語ほど繊細な会話はできないときも多いが、それ以上に通じ合えるものがあることを、これを読んでくださっている方にも伝えたい。もし可能だったら、ぜひその感覚を味わっていただきたいとも思う。
ICC学生スタッフの方に対して、私は羨望の眼差しを向けていたと思う。司会・進行は、英語メインで進められたが、その確固たる英語力とイベント進行の慣れのようなものを感じ、憧れの気持ちが芽生えた。司会進行が終わりイベントが始まると、司会を務めてくださった学生スタッフも含め沢山のスタッフの方が話しかけに来てくれたが、その時にはとても話しやすく、同じ大学生として会話が盛り上がれたことが余計に嬉しかった。改めて、このような企画を立ち上げてくれたICCスタッフの方に、感謝の意を伝えたい。私にとってこのような思い出深い企画を立ち上げてくださり、本当にありがとうございました。
ビリヤード・ナイト!に参加してから、早慶戦、早稲田祭と、早稲田大学生として参加したかったイベントに立て続けに参加しているが、私の中で人との交流という点でビリヤード・ナイト!の右に出るものはなく、本当に参加してよかったと今も思っている。早稲田生としての大学生活が残り短くなってきている方には、ぜひ一度ICC主催イベントに参加していただきたい。早稲田大学ってこんなに広かったんだ、と実感し、早稲田愛が深まる、そんな最高の機会になると確信している。