ちか
法学部
ICC 学生スタッフリーダー在籍期間
2022年6月-2023年9月
大学4年生の新SSL
現在9月に卒業を控える大学5年生。在籍期間は1年と少し。大学4年生の6月、周りと比べ、遅れたタイミングで私はSSLになりました。
「たまたま大学4年生でICCを知ったから応募した」なんてことではありません。ICCとの出会いは遥か昔の大学1年生の春学期まで遡ります。キャンパスで見たICCの学生スタッフ募集のポスターを見て少しだけ心が動きました。しかし、「こんなすごいところ自分には務まらないしなぁ」という一抹の不安と、法学部の授業やダンスサークルの活動の忙しさで、いつしかその存在を忘れ去っていました。
転機となったのは大学3年生で行ったカナダの交換留学。コロナ禍の渡航ということもあり、友達ができるかが一番の不安でした。そこで、現地大学の異文化交流オフィスが主催するイベントに参加。多くの学生と出会うことが出来ました。その後も異国の地カナダで揉まれ続け、未知の環境にも飛び込む度胸がついた私は帰国前にこんなことを考えます。「今度は自分が早稲田に来た留学生に出会いの場を提供するんだ!イベント参加を通じてカナダのことを知れたように、早稲田の留学生が日本を知れるようなイベントを企画してみたい!あれ、これってICCでできるんじゃない?」
思い立ったらすぐ行動!ということで2022年の5月、滑り込みでSSLに応募。晴れて私はSSLになることができました。
ジェネラリストの裏側
SSLになってからは業務で覚えることもたくさんあり、怒涛の日々でした。特にある程度業務に慣れてくると、次第にイベントの企画、広報、運営、司会にも携わるようになります。いわゆるジェネラリストです。得意だからその部分だけを極める、ということはなく、どの分野も満遍なく担当します。
業務をこなしていく中で、うまくいかない分野もあります。例えば、私はEnglish Chat Clubの担当だったのですが、初めはイベントの英語司会をうまく行うことが出来ませんでした。というのも、英語である上に原稿通りに話すことに必死で、その場にいる参加者を楽しませたり、雰囲気を盛り上げたりするところまで気が回らなかったのです。うまくいかないときは一緒に働いている学生スタッフ(SSL)たちを参考にしていました。彼らの話し方、アドリブ、参加者の巻き込み方等を観察し、自分も実践してみることで次第にイベントを盛り上げられるようになりました。
SSLはそれぞれが輝かしい個性と強みを持っています。それがSSLたる所以だと思いますし、相互に良い刺激を与えているのだと思います。面白いアイデアを息するように出せる人。議論の進行が上手な人。イベントのイメージに沿った素敵なポスターをデザインできる人。当日、円滑にイベント運営できるよう細部まで配慮ができる人。出会って1分で本当に初対面!?と疑うぐらい相手と距離を縮められる人。会場の雰囲気をみながら場を盛り上げられるような司会ができる人。時には彼らにアドバイスを求めたり、また彼らの仕事ぶりを観察したり、そうすることで少しずつ私も成長することができました。
集客200人規模のよさこい×和太鼓パフォーマンス
私が最後に担当したイベントはよさこい×和太鼓パフォーマンス!ICCジャパニーズ・カルチャー・イベントです。よさこいの美しい踊りと、和太鼓の迫力等、海外の方が馴染みのなさそうな日本伝統芸能を知ってもらいたく、過去のイベントを基に企画しました。
特に苦労したのは集客です。ICCのイベントは通常30名から50名規模である中、今回のイベントの集客目標は200名。それに加え、茶道や和菓子と違い、「よさこい・和太鼓」という留学生には想像しにくいキーワード。当然、インスタグラムのストーリーでポスター宣伝をしたり、ICCのウェブサイトで告知したりと今まで通りの広報形式では全く太刀打ちできませんでした。そこで、よさこい・和太鼓各サークルの練習風景やパフォーマンス、メンバーの意気込み等の動画を撮影し、インスタグラムに投稿。よさこい・和太鼓を知るきっかけを作り、興味を持ってもらうことで結果的に180名以上の応募が集まりました。イベント後の参加者アンケートでは「大迫力だった、素敵だった」等のコメントをたくさんいただき、大規模イベントを成功させたことに達成感を感じました。
しかし、この成功は到底私一人で成し遂げられたものではありません。イベントへの出演依頼をしたとき、快諾してくださったよさこいサークル「東京花火」と和太鼓サークル「魁響」の皆様。会場確保から先方とのやり取り、当日の運営まで常に的確なアドバイスを下さり、抜け漏れが無いようにサポートしてくださった職員の方々。企画から運営まで、アイデアを出し合い、常に協力してきたコアメンバー。当日の複雑な流れを瞬時に理解し、柔軟に動いてくれた補助SSLの皆さん。本当に多くの方々に支えられたと実感しています。
最後に
ネイティブスピーカーから初心者まで一緒になって話せる English Chat Club、日中韓それぞれにゆかり・興味がある人たちがディスカッションやレクを通して交流する日中韓交流イベント、日本の伝統芸能であるよさこいと和太鼓の魅力を伝えるべく企画したよさこい×和太鼓パフォーマンス。今まで担当したイベントはどれもSSLになった当初、「出会いの場、日本のことを知れるイベントを開催したい」、と願っていたことが実現したものばかりです。
やりたいと思ったことをICCで実現できたこと。優秀で素敵なSSLという仲間たちに出会えたこと。職員の皆さんがそばで沢山サポートしてくださったこと。どのイベントにも多くの参加者が来てくださったこと。すべてに感謝しています。ありがとうございました。