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英語はツールの1つでしかない(後編)純ジャパ×英語学習 “英語学習で私が得たこと” #2

この記事は後編になります。前編をまだ読んでいない方はまずはそちらをご覧ください。後編では、田村さんが英語力が上がったからこそ得ることができた経験などについてお聞きしました。英語学習に興味を持ったりモチベーションにつながる内容が盛りだくさんです!

前編の記事はこちら

ゲストプロフィール

田村禅 (たむら ぜん)さん
社会科学部4年
高校2年生の時に英検準1級を取得
大学入学後、TOEIC945点、TOEFL iBT97点を記録
2022年2月よりシドニー大学へ留学、マーケティングとジェンダースタディの授業を履修中

オーストラリアでの生活風景 Photo by interviewee


  • 純ジャパとして学習をする中で感じた英語学習へのハードルはどういうものがありましたか?

田村さん:すごく勉強してすごく頑張っても中々英語力(特にスピーキングとリスニング)は伸びませんでした。純ジャパとしての英語学習はすごく時間がかかるものだなと感じています。純ジャパは日本で暮らしてきた人だと思うので、やはり英語漬けの環境がなければ、スピーキングやリスニング能力を伸ばすのに苦労します。でも、勉強しているうちにそれはもうしょうがないと気づきました。育ってきた環境がネイティブとは違うから英語力が中々伸びないことや、ネイティブのように話せないのはしょうがないということです。しょうがないと割り切れるようになってから、英語力の伸びに悩むことはあまりなく、肩の力を抜いて楽しく英語を勉強できるようになった気がします。逆に純ジャパという伸びしろがたっぷりある環境や成長していく過程を楽しむことが大事だと思います。英語学習の過程でたくさんの気づきや発見、失敗、そして成長を体験できるのは純ジャパの特権です。

 

  • 中々英語を使う機会が日本だと少ないと思うのですが、田村さんは日本にいながらにして英語力を上げるコツみたいなものは何かありますか?

田村さん:コロナで留学がなくなってしまった時期はどうにかして日本で英語力を伸ばそうとオンライン英会話をやっていました。日本にいてスピーキング力を伸ばすのに役に立つと思います。

また、前編でもお話ししましたが、早稲田であれば英語学位プログラムや英語で開講されている授業を履修するのも一つの手だと思います。自分の場合、社学入学後の英語のクラス分けテストで基準点を上回ったため必修英語の8単位分の代わりにTAISI(社学の英語学位プログラム)の授業やグローバルラーニングの授業を履修する必要がありました。半強制的な形でしたが、英語「で」学ぶ機会を大学の授業の中に持つことができたのはよかったと思っています。私のように英語力を活かして勉強したいが、中々そうした英語だけで行われる授業に飛び込むのは怖い、と思っている人は少なくないと思います。私自身、初めはすごく怖かったですが授業を通しての英語力の伸びはかなり大きかったので、ぜひお勧めしたいです。実際に飛び込んでみないと得られなかった成長がたくさんあり、今でもチャレンジした自分に感謝しています。

 

  • これは、私が1番聞いてみたいことなのですが、徐々に語学力が上がってきたことで何か田村さんの中で変化はありましたか?

田村さん:1つは、今まで体験できなかった様々な新しい世界に飛び込めるようになったことです。英語力が上がり、自信がついたこともあり大学生活では多くの国際交流ボランティアに参加したり、留学生と遊びに行ったり、英語学位プログラムの授業を履修したりしました。英語学習がなければ絶対に見ることのできなかった世界がそこにはあり、そこでの体験は今の自分を形作っています。そのような体験を通じてたくさんの新しい価値観や文化などに触れることができましたし、自分の世界の小ささに気がつくこともできました。同時に自分自身の中で形成されていた「当たり前」をいい意味でぶち壊すことができました。今後ももっと新しい世界を見てみたいと思っています。

また、実際の英語力の良し悪しは置いといて、英語力に「自信」がついたことも大きいです。正直自分の英語力はまだまだですが、学んできた過程で色々な失敗をして、経験をして、英語を使う上であまり怖気付くことがなくなったような気がします。

 

  • 英語の勉強を頑張っていたからこそできた経験や体験などはありますか?

田村さん:先ほども述べたようにボランティアや留学生の交流など英語の勉強を頑張っていたからこそできた経験が多くあります。

あとは、これも先ほど述べた、英語学位プログラムの授業をたくさん履修できたことは大きかったです。大人数の受け身の講義に飽きていた自分は、英語学位プログラム(自分の場合は社会科学部の中にある英語学位プログラムTAISIの授業)の少人数でインターアクティブな授業を履修できたことはすごく自分の成長につながりましたし、大学生活をより充実させることができたと思っています。最初は怖くて怖くて仕方ないし、何をいっているのかわからない授業も周りのクラスメイトや教授のおかげで段々と楽しく受けられていたのを覚えています。

また、留学生や外国人の方と接するようになってからは、待ち合わせの時間の捉え方の違いや、挨拶の仕方の違いなど、たくさんのカルチャーショックを感じるようになりました。苦労もしましたが、それも一つの経験として楽しんでました。(笑)

 

留学先での友人との写真 Photo by interviewee

 

  • 今後、語学を生かして挑戦してみたいことはありますか?

田村さん:とりあえず、今行っている交換留学において、授業では英語力を活かして頑張り、プライベートでは世界中から来ている友達と思い出をたくさん作りたいです。あとは、語学力を生かして、将来どこかのタイミングで、海外で仕事をして暮らしてみたいなと漠然と考えています。また自分も本当にまだまだですが、自分と同じような境遇で英語学習を頑張っている人たちを何らかの形でサポートできたらいいなと思っています。

 

  • 早大生の中には英語の勉強を頑張ろう!と考えている学生が多くいると思います。そういった、方々に英語学習を頑張ってきた田村さんから何か一言お願いします

田村さん:本当に自身の英語力はまだまだですが少しでも参考になれば嬉しいです。英語学習は本当に時間と体力が必要です。無理せずにコツコツとゆっくり楽しんで学んでいけるのが良いと思います。

あと、以前いただいたある教授からの言葉で「英語はあくまで一つのツールである」というものが今でも心に残っています。自分自身 もよく闇雲に英語を勉強してしまうことがあるのですが、自分は英語を使って何をしたいのかよく考え直します。英語を使って何か将来成し遂げたいことや目標が漠然としていてもいいので、自分の中にあると良いのではないかなと思います!英語学習のその先を見据えながら頑張ってください!

***

インタビューを終えて

今回は、社会科学部4年生の田村禅さんにインタビューを行いました。純ジャパというバックグラウンドで、英語学習に全力で取り組んでいる姿にインタビュアーである私自身刺激を受けました。特に、「英語はあくまでも1つのツール」という言葉が印象的でした。SSLとして働く中で、その言葉が私に刺さりました。というのも、目的は語学を通してコミュニケーションをとったり海外の文化に触れたりすることなどであって英語を完璧に習得することではありません。田村さんのインタビューでその部分について改めて気づくことができました。

英語学習は確かに時間がかかるし一朝一夕には習得できません。ただ、自分の置かれた環境と他人を比べるのではなく、自分なりに語学を勉強する目的を持ち、今ある状況を楽しむことが大切なんだと田村さんのインタビューを通して感じました。

インタビュアーである私自身も英語学習者の1人として頑張りたいと思います。この記事を最後まで読んでくれた皆さんも、是非一緒に英語学習を頑張りましょう!

アンケート回答のご協力をお願いします。

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