Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

国際教養4年 戸室磨里乃

「でももし、貴女が同性愛者だったらお母さん、どうしよう」

それは、私の母が私に投げかけた一番ショックな言葉の一つだった。私は一人っ子であるせいか、母とは非常に仲が良い。ご飯を一緒に食べる時は、私が大学で学んでいることをふんふんといつも聞いてくれる。だから、母は私の関心事の一つであるジェンダー学、特にLGBTについての話をよく聞いてくれた。そして、ある時私がLGBT関連のイベントに参加した後、いつものように私はそのイベントについて母に話をした。その際に、母がぽつりと呟いた言葉がこれだった。

ショックだった。もし、私が異性愛者ではなく同性愛者であったら、母は私を受け入れてくれなかったかもしれないからだ。

もう一つショックだった。あれほど、普段から私がLGBTに関して話をしていて。彼らの苦しみを少しでも和らげてあげたい、と私はいつも言っていたのに。それを聞いた上での母の言葉がそれだったからだ。

今後の日本社会に望むこと。勿論それは、LGBT当事者の人達が「自分の在りたいように」生きることが出来る社会になることだ。

そして、更にいうならあらゆる「差異」に寛容な社会になって欲しい。性的指向が異なるという違いや、国籍や血、言語が違うといった違い、等々。理想論かもしれないが、あらやる人達が「自分の在りたいように」生きることが出来る社会に、私はなって欲しいと思う。

 

国際教養4年

戸室磨里乃

戸室磨里乃

Page Top
WASEDA University

早稲田大学オフィシャルサイト(https://www.waseda.jp/inst/icc/)は、以下のWebブラウザでご覧いただくことを推奨いたします。

推奨環境以外でのご利用や、推奨環境であっても設定によっては、ご利用できない場合や正しく表示されない場合がございます。より快適にご利用いただくため、お使いのブラウザを最新版に更新してご覧ください。

このままご覧いただく方は、「このまま進む」ボタンをクリックし、次ページに進んでください。

このまま進む

対応ブラウザについて

閉じる