中学2年生の頃、運動神経抜群でやんちゃで人懐っこい女の子と親友だった。運動音痴でどちらかというと大人しいタイプの私にとって、彼女は憧れだった。いつも一緒にいるけれど、目があうとドキドキしたし、違う子と楽しそうにしているとモヤモヤした。 この気持ちは何だろう? 相手は女の子なのに? 疑問は拭えないまま、私達は別々の高校に進学した。 高2の夏、彼女から突然呼び出しの連絡。公園に行くと、そこにいたのは見た目も声も男の子になったその子だった。 腑に落ちた気がした。 あの時のあの気持ちは、恋だったんだ。 周りと違うからっていう理由で、答えが見つからずにいたけど。 それからは、恋だって何だって、「ふつう」は存在しないって考えるようになった。 セクシュアルマイノリティもマジョリティも、LもGもBもTも関係なく、相手に抱く「好き」っていう気持ちを、素直に大切にし合える社会になればいいな。
社会科学部卒業 はるかつ