2015年11月、130名もの命を奪ったフランス同時多発テロが起きました。ISが関わっていたことで世界を震撼させたこの事件は、実行犯の中に移民2世、3世のフランス国民が多かったことも大きく報道されました。
テロリストが移民2世、3世の若者の中から多く生まれてしまったのはなぜなのでしょう。フランスの移民2世、3世の若者の多くがイスラム教徒であることから、イスラム教徒に対するフランス国内での差別が要因として挙げられることはしばしばです。しかし実は、移民たちの教育問題と、それに起因する貧困の連鎖が深く関係しているといわれます。
今回ICCでは、フランスが抱える移民問題を、現地の教育や貧困の観点から考えるトークセッションを企画しました。ゲストスピーカーは、これまでフランスを含め世界各国のリアルを追ってきた、ジャーナリストの増田ユリヤ氏です。高校教師の経験をお持ちの増田氏は、現在テレビ朝日の朝の情報番組『グッド!モーニング』でコメンテーターも務めておられ、池上彰氏との共著書も多数執筆されています。
現場取材を大切にしてきた増田氏に「移民の現状」をお話しいただくことにより、少子高齢化による労働人口の減少に悩む日本の将来を考える上で、何らかの手がかりが得られるかも知れません。フランスひいてはヨーロッパを中心とした移民問題に興味のある方、教育や貧困問題に関心のある方、一緒にグローバル化の進む日本の未来を考えてみませんか。多くの方のご来場お待ちしています。
日 時
2018年5月18日(金)18:15~19:45(開場18:00)
場 所
大隈ガーデンハウス(25号館)1階
対 象
早大生・教職員・一般
参加費
無料
事前登録
不要。先着80席、立ち見スペース有
使用言語
日本語
ゲストスピーカー・プロフィール
増田ユリヤ氏
1964年、神奈川県生まれ。國學院大學卒業。27年にわたり、高校で世界史・日本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのレポーターを務めた。
日本テレビ「世界一受けたい授業」に歴史や地理の先生として出演のほか、現在コメンテーターとしてテレビ朝日系列「グッド!モーニング」などで活躍。日本と世界のさまざまな問題の現場を幅広く取材・執筆している。著書に『新しい「教育格差」』(講談社現代新書)、『移民社会フランスで生きる子どもたち』(岩波書店)、『揺れる移民大国フランス』(ポプラ新書)などがある。
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