Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

ICCとわたし ICC学生スタッフ卒業レポート

田上  栞
文化構想学部 表象メディア論系
ICC学生スタッフリーダー
2012年7月~2016年3月在職

高校時代をアメリカで過ごした私は、大学ではサークルに入り、いわゆる「リア充」といわれるような日本らしいキャンパスライフを楽しみたいと人一倍意気込んでいました。しかし、入学式で仲良くなった友達に連れられて、なんとなくICCのウェルカム・カフェに参加したことがきっかけとなり、先輩学生スタッフに「学生スタッフリーダー(SSL)」になることを勧められました。国際交流よりも「イベントを企画する」ことに興味があった私は、本当にSSLになれる自信もなく、ほんの軽い気持ちで応募を決意。結果的に3年半もの間、ほぼ全ての学生生活をICCで過ごすことになるとは、1年生の私は夢にも思っていませんでした。

「何故私なんかが学生スタッフに」

ICC photo

ひょんなきっかけから応募し、1年生の7月から晴れてSSLになったわけですが、全て上手くこなせるわけもなく、目まぐるしく毎日が過ぎていきました。新人としては珍しくジャパニーズ・カルチャー・ウィークのイベントを3つ掛け持ちさせてもらったり、ノーボーダー・スキー&スノーボード・キャンプを担当させてもらったり、にほんごペラペラクラブの立ち上げに携わったり…。当時ICCにSSLは10名ほどしかおらず、人前で話すことがとても苦手な私にも、何百人もの新入生を対象としたオリエンテーションでのICC紹介プレゼン担当もすぐに回ってきました。先輩SSLや職員に指摘を受けるだけでなく、イベント運営を支えてくださるサポーターの方に「なんでこんな1年生の指示を聞かなくてはいけないんだ!」と怒られてしまうこともありました。だんだんと「もしかすると自分はICCに合ってないのではないか」、「何故私なんかがSSLに選ばれたんだろう…」という不安ばかりが募っていきました。

「当たり前」のプロになる

同期がプレゼンや企画書を書くことなどを得意としているなかで、なかなか自分の取り柄を見つけられなかった私ですが、ひとつだけ職員の方に褒められたことがあります。それが「メールの返信」です。授業時間外にパートタイムで勤務しているSSLは、それぞれの時間割の関係でシフトが重なることがなく、「今学期xxさんに全然会ってない!」などということはざらにあります。そんな時、一緒に企画を進めていく上での大切なコミュニケーションツールとして使われるのがメールです。ICCでは「一日にメールを必ず一度はチェックする」というルールがあるのですが、実際には先輩から何日も返信がなくて困った…といったこともありました。私も普段、プライベートではメールの返信がとても不得意なのですが(笑)、先輩や職員の方に最低限迷惑をかけないようにしようと心がけ、早く仕事を覚えるためにも毎日欠かさずチェックするように習慣づけを行っていきました。

ICC photo

その甲斐あってか、一年も経たないうちにキャンプの主担当や海外研修のコアメンバーといった、規模も責任も大きな企画を担当させていただけるようになりました。継続してコツコツと「当たり前」のことに取り組むことが、自身の成長につながり、組織内の信頼を得ることにもつながるのだと、身を以て知ることができました。また、苦手だったプレゼンやファシリテーションも、コツコツと練習を重ね、場数を踏むことによって堂々と話せるようになり、少人数の教室から大隈講堂まで、いろいろな舞台に立たせていただけるようになっていきました。

走り抜けた3年半

冒頭にも書いた通り、入学当時の私は、学生生活のすべてをICCで過ごすつもりは一切ありませんでした。気が付くと3年半という月日が流れ、SSLの中でも一番の古株になり、後輩に指導をしたり、「田上といえばICC!」などと周りに言ってもらえるようにもなりました。それくらい、ICCは私の一部になっていました。

ICC photo

文キャン(戸山キャンパス)に出張してイベントをしたり、インド映画上映会をしたり、K-pop好きが転じてコリアン・フェスタを企画したり、文化構想学部生として、一学生として、自分の好きなことをアイデアに、たくさんのイベントを実施させていただきました。自分の興味が具体化されて、イベントとなり同じ学生を惹きつけて共有されていくことは、今振り返ると不思議な体験でした。なんとなく応募したにも関わらず、その際、応募することに迷いがなかったのは、きっと運命だったのだと今になって思います。

長期のインターンシップのような形で大学機関で働かせていただいた経験は、もちろん今後のキャリアにも活きていくと信じていますし、「絶対日本で働きたい!」と強く考えていた私が、海外赴任の可能性が高い商社で4月から働く決断をするなんて、1年生の私は全く想像もできなかったと思います。SSLでなければもっと遊べていたのにな…と思ったことがないというと嘘になりますが(笑)、世界で活躍する様々な方々にお会いし、一生の仲間と過ごせた時間は何物にも代え難い特別な経験となり、素敵な思い出となりましたし、後悔は一切ありません。成長する場、そしてこのような機会をくださった、職員、SSL、3年半関わらせていただいた全ての皆様に感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。そして、今後のICCのますますのご発展を心よりお祈りいたします。

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