Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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成し遂げました ICCトーク・セッション 你好、早稲田!Liyuuがみたセカイ 企画者レポート

はじめに

早稲田大学 ICC異文化交流センター)SSLStudent Staff Leader レヴィアことR.T.です

独 孤 万 千
釣 舟 径 山
寒 蓑 人 鳥
江 笠 蹤 飛
雪 翁 滅 絶

秋は過ぎ去り、すっかりと寒くなる時分となってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

さて、この度、2022年11月28日開催「ICCトーク・セッション 你好、早稲田!Liyuuがみたセカイ」を企画させていただきました。ICCでは前例のない分野からのゲストということで様々な苦労もありましたが、イベント当日はたくさんの方々にお集まりいただきました。ゲストのLiyuu様をはじめ、本講演会の開催にご協力いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

企画のきっかけ

聖地巡礼の様子(Photo by Author)

私が本イベントを企画しようと思ったのは、1年以上も前のこと。まず、2021年7月に放送されたテレビアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」を通じて、私はLiyuu様の活躍について初めて知ることになりました。第1期3話の感動に心奪われ、同コンテンツの曲をよく聞くように。海外出身の方が日本のテレビアニメのキャラクターの声をあてていて、感情のこもった素敵な楽曲を歌っているのだということに感激を覚えた記憶がいまでもあります。そして、2021年、11月。千葉県房総半島の素掘りトンネルを見ようと在来線に揺られているとき、思い浮かんだのです。ICCイベントのゲストとして、彼女をお招きするのはどうだろうか。日本のアニメなどの文化に憧れて故郷である上海を飛び出し、いままさにその分野の最前線で活躍されているLiyuu様。早稲田大学には、Liyuu様と同じように自らの夢を叶えるために日本へやって来る、日本を飛び出す学生たちが多く、彼女の活躍はその理想のひとつであるように思えたのです。そんなLiyuu様から語られる学びは、普段のICCイベントとは違った異文化理解を得られるのではないかと思い至ったわけです。

私はICCの学生スタッフとして働くようになり、異文化理解を促進するイベントを企画・運営する経験を積んできました。しかし、ふと振り返ってみると、特定の国や地域、言語や文化を紹介するイベントがあっても、アニメやサブカルチャーをテーマにしたイベントは、2019年のクリプトンフューチャーメディア様の出演イベント以来、開催されていません。しかし、留学生のうち「日本のアニメ文化に関心をもったから日本語を勉強し始めて、日本に留学してきたよ」と語る私の友人も多く、潜在的にICCにこうしたイベントを期待しているICCファンは多いのではないかと、日頃から思っていました。そこで、私は、異文化理解のひとつのあり方として、アニメやサブカルチャーをテーマとしたイベントを開催し、より多くの参加者に普段の「異文化交流」とは異なる視点で世界を捉えてもらいたいと思い、その分野の最前線でご活躍されているLiyuu様へ講演を依頼することとなりました。

とはいえ、先述の通り、ICCでは過去に例のないジャンルからのゲストであり、しかもLiyuu様の知名度の高さは私も知るところでしたので、準備段階で多くの苦労があるであろうことは想定していました。ポスター作成や広報文作成はいつものこととはいえ、慣れない台本製作や司会練習といった準備は非常に苦労しながら取り組みました。また、当日の会場となる大隈小講堂での開催経験も希薄でしたので、当日の補助スタッフとともに下見や配置確認を徹底しました。

講演の様子

イベントポスター(Photo by Author)

そして迎えたイベント当日は、歌手、コスプレイヤーなど多様なキャリアを積んでこられたLiyuu様の経験をもとに、Liyuu様がそれぞれの分野でどのようなご活躍をされてきたのか、どのようなきっかけでアニメなど日本の文化に興味を持つようになったのか、異文化交流の場面でどのような苦労を感じたかなどについてお話しいただきました。イベント後半の質疑応答時間では、あらかじめ募集した質問の中からLiyuu様にご回答いただき、Liyuu様の母語である中国語を学ぶためのアドバイスについてお話しいただいたほか、「あえて相手の文化に染まる必要はない」「自分なりのやり方を貫くことも大切」であるなど、まさにLiyuu様ならではの切り口から異文化交流のあり方について語っていただきました。最後には、Liyuu様が考えるアニメやサブカルチャーの魅力、その将来の可能性にまで深堀してお話しいただき、大変充実した約90分の講演会となりました。

かねてからのアニメ・サブカルチャーファンである私としては、どのお話も実に興味深く、私のような日本人学生あるいは留学生の考え方とも違う、多様なキャリアを積んできたLiyuu様だからこその解釈を知ることができ、大変有意義でありました。また、本講演会の参加者は従来のICCファンの早大生たちだけではなく、初めてICCイベントに参加するという早大生たちにも多く参加していただき、潜在的なICCファンを巻き込むという、当初の目的の達成ができたのではないかと手ごたえがありました。そして早稲田の大学生のみならず、他大学の学生や一般の方の参加があり、より多くの方へ異文化理解・異文化交流の門戸を開くことができたのではないかと感じました。

そして、1年半、ICCでの業務を始めてからは3年半もの間温めてきた想いを、講演の交渉からポスター作成など様々な準備を経てイベント開催に実現させることができたので、イベント終了後の達成感もまたひとしおでありました。

最後に

イベント後の集合写真(Photo by Author)

このような時勢ではありますが、本講演会が皆様にとって異文化交流や異文化理解のあり方、そしてアニメやサブカルチャーのもつグローバルな魅力を知るきっかけとなり、何かしらの学びを得る機会となったのであれば幸いです。

改めまして、本講演会にご協力・ご参加いただいた皆様、この度はありがとうございました!

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