昨今、化学物質に関連する法規制は益々厳しくなり、また、従来からの法規制による管理に加え、自主的管理も求められる時代となっている。本学は当センターが中心となり、消防法、PRTR制度、労働安全衛生法、東京都環境確保条例などに対応すると共に、研究室・実験室における自主的な化学物質リスクアセスメントを促進させるなど、化学物質使用者自らが進んで管理に取り組む姿勢を持ってもらえるよう、日々活動している。
当センターでは、1985年にケミカルショップを設立し、化学薬品の小分け販売や当時大学では珍しかった薬品管理システムを独自で開発し、理工学部の薬品保有状況の把握を開始した。30年以上経た現在、化学薬品に加え高圧ガスも対象とした全学的な化学物質管理システム(CRIS)を運用し、保有の把握や法令遵守のみならず、火災時の緊急対応や公的資金の検収システムにも活用するなど、多面的な化学物質管理を実現している。