「WASEDAものづくりプログラム・ADVANCED」第1回最終成果報告会を開催
~ 学生の“ものづくり”を通じた社会実装型教育 ~
早稲田大学(所在地:東京都新宿区、総長:田中愛治)は、清水建設株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役社長:新村達也)との包括連携協定※1に基づく共同プロジェクト「WASEDAものづくりプログラム・ADVANCED※2(以後、「本プログラム」という)」において、2026年3月9日(月)に第1回最終成果報告会を早稲田大学西早稲田(理工)キャンパスにて開催しました。学生チームは実社会の課題や困りごとを想定し、技術の創意を融合させたプロダクトを提案しました。審査の結果、最優秀賞(ものプロ・アドバンスト大賞)をはじめとする各賞が決定しました。
受賞チーム・受賞プロダクト紹介
| 表彰名 | プロダクト | 受賞チーム |
| 最優秀賞(ものプロ・アドバンスト大賞)、パッション・探究賞、チャレンジャー賞 | 編み図作成アプリ | 木棚 麗香 創造理工学部 総合機械工学科 3年 |
| デザイン・アイデア賞、パッション・探究賞、チャレンジャー賞 | 音のかたちを発見する作曲支援ハードウェア「ドデカMIDI」 | 高野 琉衣 基幹理工学部 表現工学科 2年 |
| テクニカル・トライ賞 | 電池交換ゼロ。歩くだけで光る「自己発電シューズライト」 | 中井 康介 教育学部 理学科地球科学専修 2年 |

「ものプロ・アドバンスト」最終報告会に出席した学生と運営チーム
WASEDAものづくりプログラム・ADVANCEDの取り組みについて
本プログラムは、学生が実社会の課題や困りごとに向き合い、現実のユーザーや利用環境を想定しながら、技術と創意を融合させた“ものづくり”を通じて、社会実装までを見据えた価値創造に挑戦する2025年度から開始した新しい教育・共創プログラムです。文系・理系を問わず全学生に公募し、6組のチームが採択されました。2025年12月に本プログラムを開始して以来、早稲田大学アントレプレナーシップセンター※3と理工センター技術部※4が連携したチームによる伴走支援を受けながら、学生が試行錯誤を重ねて、実運用を意識した提案・制作に取り組んできました。
また、本プログラムでは、実社会の視点を取り入れるため、学外パートナーとして清水建設株式会社の社員の皆さまからの助言や支援を受けながら、学生が主体的に考え、試行錯誤を重ねる学びの環境を構築しました。現実の制約条件や実装上の課題に直面する経験は、学生にとって「技術を社会につなぐ力」を育む貴重な機会となりました。
本プログラムの最終成果報告会では、各チームが自ら設定した社会課題に対し、技術的な工夫やユーザー視点、実装可能性を踏まえた成果を発表しました。審査の結果、社会課題への洞察力、技術の活用力、将来的な展開可能性などが高く評価されたチームに、最優秀賞をはじめとする各賞が授与されました。いずれも、学生ならではの柔軟な発想と高い実行力が発揮された、極めて完成度の高い取り組みとなりました。また、2026年4月以降、清水建設のイノベーション・人財育成拠点である「温故創新の森 NOVARE」において本プログラムで開発したプロダクトの展示も予定しています。
2026年度以降の展開について
本学は本プログラムを通じて、知識や技術を学ぶだけでなく、それらを社会の中でどのように活かし、価値として届けていくのかを考える教育の重要性を改めて確認しました。学生たちが自ら課題を設定し、仲間と協働しながら解決策を形にしていく過程は、将来のイノベーション創出を担う人材育成の基盤となるものと確信しております。
第1回の取り組みで得られた成果と手応えを踏まえ、早稲田大学は、来年度以降も本プログラムを継続し、産学共創による実践的な教育とイノベーション創出に引き続き取り組んでまいります。
今後は、より多様な社会課題やフィールドを視野に入れながら、学部横断の学生による挑戦と社会実装の機会を拡充し、社会に新たな価値を生み出すアントレプレナーシップ教育としての深化を目指していきます。
アントレプレナーシップセンター 石井所長コメント
ものづくりは日本がもっとも得意とする分野の一つであり、早稲田大学では理工学術院を中心に、これをけん引する人材の育成に取り組んできました。今回、清水建設様にご賛同いただき、新たに「ものプロアドバンスト」を学部・学科を問わず全ての学生に開く形で実施できたこと、大変うれしく感じています。「社会実装」を志向したものづくりを通して、参加した学生のアントレプレナーシップを、より強く確かなものへと育むことができたと感じています。今後も本活動を通じて、新たな価値を創出する学生を、社会へと次々に送り出していきたいと考えています。
アントレプレナーシップセンター 所長石井裕之 理工学術院 教授
用語解説
※1 清水建設株式会社との包括連携協定
早稲田大学と清水建設株式会社はカーボンニュートラル社会の実現に向けた包括連携に関する基本協定を2024年3月14日に締結。先端技術共同研究・ 開発や、人的交流、文理・分野融合の学術交流、起業支援等を清水建設のイノベーション・人財育成拠点である「温故創新の森 NOVARE」を中心拠点として展開している。
※2 WASEDAものづくりプログラム・ADVANCED
学生自身が現実の顧客・ユーザーを想定し、その課題を把握した上で、技術と創意を活かしてソリューションとなるプロダクト提案・制作し、実際に社会に展開(デプロイ)することを目的としたプログラム。単なるアイデアやプロトタイプ制作にとどまらず、実際に社会で使われることを見据えた「価値創造」に重きを置いた、早稲田大学全学部に開かれた実践型の教育・共創プログラム。プロトタイプ開発費を支給(審査あり)があり活動期間は3~4か月。
早稲田大学の教員、学生を対象とした教育・研究成果からうまれた起業支援を行うことを目的に2001 年に設立された組織。アントレプレナーシップ教育から、創業支援、事業成長まで一気通貫の支援を提供する。
所⾧:石井裕之 理工学術院 教授
所在地:〒169-0051 東京都新宿区西早稲田 1-22-3 早稲田大学 19-3 号館
※4 理工センター技術部
[実験教育][研究力強化][安全教育][社会連携]の4つを主要業務とした理工系技術職員組織。高い専門性を誇る、およそ100人が所属。学部学科の枠を超えて共通的に利用できる実験・研究施設を運営。機器や装置を集中させ、組織的に管理・運営することで、より高度な装置をより多く導入した教育研究環境を整備するとともに、教職協働体制で多彩な実験教育コンテンツの開発やきめ細やかな実験指導を実現している。




