早稲田大学は、「世界で輝くWASEDA」の実現に向けた研究推進の一環としてグローバルなオープンイノベーション環境を創造する「早稲田オープン・イノベーション・バレー構想」を進めています。
この構想は、産学連携、ベンチャーの育成、研究人材の育成、知財の創出・活用を体系的に行う「早稲田オープン・イノベーション・エコシステム」の実現を目指すものであり、社会に貢献できる持続的イノベーションを実現していきたいと考えているものです。
早稲田PoCファンドプログラム支援課題から4社が起業
アントレプレナーシップセンターで、2020年から実施している『早稲田PoCファンドプログラム』では、早稲田大学の研究成果を活用したビジネスアイデアに、PoC(プルーフ・オブ・コンセプト)と呼ばれるビジネス仮説検証を行うことを資金提供や専門家による伴走等、さまざまな形で支援。研究と事業化の間にある「魔の川」「死の谷」とよばれる障壁を乗り越え、ベンチャー企業設立をより具体的なものにすることを目的としています。
学内の公募・選考を経て、2020年度には7課題、2021年度には6課題を採択。教員、研究員、大学院生を代表とする研究チームが、それぞれの研究課題にビジネスの創出プロフェッショナルの方々からの支援(ハンズオン的支援)を受けながら、試作品の研究開発や市場・インタビュー調査などを実施し、研究シーズを活用したビジネスアイデアのブラッシュアップに取組んできました。
その結果、これまでに早くも4社が起業を果たし、『早稲田PoCファンドプログラム』から着実な成果が生みだされています。
- 早稲田PoCファンドプログラムから生まれた企業
研究代表者 | 法人名 |
三宅丈雄 教授(情報生産システム研究科) | ハインツテック株式会社 |
中尾洋一 教授(先進理工学部 化学・生命化学科 ) | Ussio Lab.(株) |
大橋啓之 上級研究員(ナノ・ライフ創新研究機構) | 株式会社こころみ |
青木隆朗 教授(理工学術院・応用物理学科) | 株式会社Nanofiber Quantum Technologies |
2022年度新規研究課題の学内公募を開始
今般、『早稲田PoCファンドプログラム』の3年目となる2022年度学内公募(対象:教員、研究員、大学院生 公募締切は2022年5月11日)を開始しました。
早稲田大学は、これからも早稲田大学発の研究成果を安心・安全・便利な世界の実現に貢献するビジネスアイデアにし、新たなイノベーションの創出をめざしてしてまいります。『早稲田PoCファンドプログラム』の取り組みに、どうぞご期待ください。
研究室から生まれた成果が事業化されるまでのストーリーを2名の教授が熱く語るMovie
大学の研究室から生まれた研究成果が、PoCファンドによる支援を経て、起業を果たした事業化までのストーリーを三宅教授、中尾教授がそれぞれ語る人気の動画コンテンツは好評公開中です。ぜひこちらもご覧ください。
The Challenges of Waseda’s startups #3 ―三宅丈雄 教授、ハインツテック株式会社
The Challenges of Waseda’s startups #4 ―中尾教授、Ussio Lab.(株)
事業化に挑戦する12人の研究者のポスターを展示中
本プログラムで社会の課題解決に貢献する研究成果の事業化(起業)に挑む、10課題(12人の研究者)を紹介するポスターを作成し、121号館1階ギャラリー、55号館1階アトリウムスペースで展示しています(2022年5月末まで予定)。それぞれの研究者がどのような社会課題に挑んでいるのか、お近くにお越しの際はぜひご覧ください。
早稲田PoCファンドプログラムとは?
2020年からアントレプレナーシップセンターが実施している、ギャップファンドプログラム。提携ベンチャーキャピタル、および2020年9月に本学が採択されたJST 社会還元加速プログラムSCORE大学推進型(現:START 大学・エコシステム推進型)を財源として、研究成果をもとにしたベンチャー企業を創出するために必要な仮説検証(プルーフ・オブ・コンセプト)を行うための開発資金(ギャップファンド)と専門家による支援体制を構築。起業を通じた研究成果による社会還元の実現を目的としている。
本件に関するお問合せ
早稲田大学リサーチイノベーションセンター
アントレプレナーシップセンター 早稲田PoCファンドプログラム事務局 (担当:喜久里、酒匂、武藤)