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卒業生インタビュー(JR東日本):企業分析を通じて社会を知り、自分に合った会社を見極めて

企業分析を通じて社会を知り、自分に合った会社を見極めて

 

 

 

 

 

 

 

 

 
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本) 沙緋(Fei Sha)さん 2011年国際教養学部卒業、2013年商学研究科修了

卒業生インタビュー(1分動画)

 

 

 

 

 

大学時代はサークルの立ち上げを通じ、自分の「好き」や強みを発見

日本への留学を決めたきっかけは、早稲田大学と姉妹提携を結んでいる中国の高等学校に通っていた際、早稲田大学学部長の講演を聞いたことでした。講演のなかで、学部長がイギリス出身で、アメリカやロシアなど世界各国でキャリアを形成したのち、現在日本で教鞭を取っていることを知り、私自身も世界で活躍する人材になるために、視野を広げることができるのではと考え、早稲田大学を選びました。
学部時代は国際教養学部でメディア経済を専攻し、大学院商学研究科に進学後は「企業の多角化」について研究していました。課外活動も積極的に行っており、中華料理屋のホールスタッフや中国語の家庭教師、TA(ティーチング・アシスタント)など、アルバイトの中でも日本語を身につけていきました。

在学中、特に印象に残っているエピソードは、短期留学生向けの旅行コンサルティングサークルを立ち上げたことです。知名度が全くない状態から、活動内容やその魅力を伝えて相談者を募集したり、サークル員を増やしたり、精力的に活動しました。とても苦労しましたが、「まず何から始めるべきか?」を考えることがとても楽しく、また、自分にとって得意な分野でもあると発見できたのは、いい経験でした。

 

 

 

 

 

 

学部生時代、日本語を学ぶ授業で一緒だったクラスメイトとの一枚。

大学院での研究も兼ねた企業分析で、社会について学びを深める

東日本大震災の影響もあり、学部卒業後は中国に戻って就職しようと考えていました。しかし、実際に就職活動を始めてみると、大学での専攻を活かした専門職への就職が一般的な中国よりも、新卒採用で専攻にかかわらず総合職で採用してもらえる日本の方が、自分のやりたいことが叶えられるのではと考えるようになりました。不安もありましたが、一度日本に戻って大学院へ進み、その後日本で働くことを決めました。

そういった経緯もあり、学部卒業後、すぐに外資保険会社の短期インターンに参加するなど、周りよりも早く就職活動をスタートしました。このインターンでは、さまざまな職歴をもつ社員の皆さんにお話を伺うことができ、自分は理念を作るところよりも、実際に手を動かして実行するフェーズに興味があることに気づくことができました。

その後は事業会社を中心に情報を集めていたのですが、特に役に立ったと思うのは、日経新聞のデータベースを使った企業分析です。最初は大学院での研究のためにリサーチしていたのですが、「この企業は最近海外事業に力を入れているのか」、「意外と知られていないけれど、こんな事業も行っていたのか!」と、多くの発見がありました。また、気になる企業は説明会やインターンに参加して、理解を深めていきました。就職活動は、企業を知りながら、社会についても学べるいい機会だと思います。また、さまざまな事業について理解を深めることで、自分のやりたいことや、興味をもっている分野について、より明確になることもあります。早稲田大学では無料で使えるデータベースがたくさんあるので、ぜひ活用してみてください。

また、就職活動中に求められる日本語力に関して、採用の時点では、留学生に対して完璧な日本語を求める企業はあまりないのではないかと思います。ビジネスに使用する日本語の勉強にたくさん時間を割くよりは、自分に適した企業を探すため、視野を広げることに注力したほうが有意義だと私は感じました。

最後まで諦めず、自分の強みを活かせる企業を探して

現在の会社への入社を決めたのは、就職活動の軸であった「海外との橋渡しができるか」「社会貢献できるか」という2点が達成できそうだと考えたのと、駅の係員など、現場からスタートして多様な業務に携わることができるところが自分に合っていると感じたからです。実際に入社してからは、長くても2年ごとにジョブローテーションがあり、東京駅での案内業務から山手線の車掌業務、本社の財務業務や、ニューヨークでの金融に関する長期研修に参加するなど、多様な仕事を経験しました。現在は資金調達と海外子会社の財務面の支援業務を担当しています。今の仕事は直接お客様と接することはありませんが、実際に現場を経験したからこそ、現状を事実に基づいて分析し、未来を考えることができると感じています。会社の価値を創造していく難しい仕事ですが、とてもやりがいを感じます。

現在の会社には、日本人の学生と同じ新卒採用のルートで入社しました。一番苦労したのは、日本語で自分の考えていることを表現することです。やりたいことをアピールしたくても、思ったように言葉が出てこなくて悔しい思いをすることが多く、入社してからもしばらく苦労しました。お笑い番組を見ながら、わからない言葉が出てくるたびに辞書を引いたり、人と話す機会を増やしたりして、徐々に自分の気持ちを伝えられるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NYでの研修期間に参加した、セントラルパークで行われるマラソン大会の様子。

後輩へのメッセージ

日本での就職を考えている留学生の皆さんに伝えたいのは、自分のやりたいことも大事ですが、得意なこと、強みをどんな風に生かしていきたいか、それができるのはどんな企業なのかをしっかり考えておくといいということです。例えば日系企業と外資系の企業では企業文化が全く異なります。入社前にインターンなどで会社の雰囲気を確かめておくと安心ではないでしょうか。また、実際に働き始めてから自分に合っていないと感じたのなら、第二新卒を募集している企業も多いので、何度でもチャレンジしてほしいと思います。留学生の中には、もう一度大学に戻って勉強してから再就職する人も少なくありません。諦めずに、自分に合った会社を選択してほしいです。

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