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卒業生インタビュー:揺るがないキャリアビジョンのもと、第二新卒で外資系大手IT企業に入社

揺るがないキャリアビジョンのもと、第二新卒で外資系大手IT企業に入社

アマゾン ウェブ サービス ジャパン
陳均欣(Cindy Chen) さん  2018年基幹理工学部卒業、2020年基幹理工学研究科修了

 

VR研究に没頭した学生時代 

 台湾の高校を卒業後来日し、1年半日本語学校に通い、2014年に早稲田大学に入学。基幹理工学部で学んだ後、さらに基幹理工学研究科に進みました。6年間の学生時代では、主にバーチャルリアリティ(VR) と人間工学を研究。またソフトウェアを設計し、被験者を集め、データを分析するなど、実践的な活動もしていました。海外の研究者との共同研究にも積極的に参加し、VR分野の大きな学会である「IEEE VR」で発表したこともあります。 

 課外活動では、プログラミング技術を活用してさまざまな取り組みに参加しました。研究室内でチームを組み、国際学生対抗バーチャルリアリティコンテストに参加するほか、VRのスタートアップ企業でアプリ開発に携わるなど、幅広い技術に触れる機会がありました。また学外のプログラミング教室でメンターを務めた経験は、技術力に加え、日本語の表現力の向上にも役立ったと感じています。 

スタートアップ企業でアルバイトをしていた陳さん 

 

第二新卒で専門技術を活かせる仕事へ 

大学院に進む時点で、ソフトウェア開発のスキルを磨ける業界で働きたいと考えており、自分が夢中になることができ、かつ、今後の発展が見込めるウェブやゲーム、クラウドの業界を志望していました。また、もう一点重視していたのは、日本でより早く永住権を取得したいと考えていたので、「高度外国人材」(※)ビザが取得しやすい企業であることです。 

就職活動で最も苦労したことは、日本の就職活動のスケジュールに対する理解が足らず、不利な状況になってしまったことです。台湾では卒業後に就職先を探すことが一般的であったため、在学中は就職活動について深く考えていませんでした。しかし、日本では新卒一括採用が主流で、卒業後の就職活動はハードルが高く、学歴やスキルがあっても、既卒扱いになると内定をもらうのが難しくなります。私の場合は時間がかかったものの、新卒として大手企業から内定をいただきました。ただ、正直なところ、希望していた職務内容とは異なる部署に配属されてしまいました。 

入社後にキャリアを見直し、もう一度就職活動に取り組んだところ、第二新卒としてアマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)から内定をいただき、希望していたソフトウェアの専門技術を活かせるポジションに就くことができました。 

スキルの習得や学業はもちろん重要ですが、日本語が母語ではない場合、情報収集に漏れが生じることがあります。一度タイミングを逃してしまうと軌道に乗るまで時間がかかるため、後輩たちには、時期に注意しながら就職活動に臨んでほしいです。 

 ※国が定める、積極的に受け入れるべき外国人材。「国内の資本・労働とは補完関係にあり,代替することが出来ない良質な人材」であり,「我が国の産業にイノベーションをもたらすとともに,日本人との切磋琢磨を通じて専門的・技術的な労働市場の発展を促し,我が国労働市場の効率性を高めることが期待される人材」とされる。(https://www.jetro.go.jp/hrportal/forcompanies/about.html 

  

仕事で多様な能力を成長させる 

現在、AWSジャパンでは、お客さまからのAWSの提供サービスに関する技術的な問い合わせに対応する業務に従事しています。お客さまからエラーの発生が報告されたら、トラブルシューティングのため、実際に手元に類似した環境を構築して検証します。お客さまの希望を実現できる方法を提案するため、自力では難しい場合は要望を海外のチームに伝えるなどして、サービスの品質向上に努めています。 

この仕事はIT関連の専門的なスキルと、お客さまやチームとコミュニケーションを取るための言葉選びの難しさがあり、成長できる環境だと感じています。経験するほど視野が広がり、幅広い状況に対応できるようになります。海外のチームと連携するチャンスが多いので、英語の表現力も確実に向上しました。 

入社してから、技術的なスキルだけでなく、緊急時の心構えやお客さまのために課題を解決する力、状況をわかりやすく説明する力など、コミュニケーション能力や問題解決能力も鍛えられています。また、学生の頃はあまり意識していませんでしたが、社会人になると時間は貴重なリソース。タイムマネジメントがとても大切になります。自分なりに「この問題を〇〇分調査してもわからない場合は、即座にチームへ相談する」といったルールを設けるなどして、迅速な問題解決に向けた対応を心掛けていることも学生時代との大きな違いです。 

  

早期かつ幅広い情報収集が、成功のカギ 

早稲田大学に在籍している外国籍の皆さんは、決して不利なスタート地点には立っていません。しかし母国の感覚で就職活動を捉えていると、困難にぶつかる可能性が高いです。就職活動で成功するためには、積極的に情報収集を行い、周囲の人と相談しながら行動してください。私は大学でサークルに入っておらず、周りと十分な情報交換ができていませんでした。そのため、エントリシートの作成と面接対策に関してキャリアセンターにお世話になっていました。また、第二新卒での就活に際し、AWSジャパンで働いている先輩にコンタクトを取り、働き方や環境について話を聞いたりもしました。進みたい業界で働いている先輩に話を聞くことで、その業界の理解が進み、面接により自信を持てるようになると思います。 

また、特にIT業界では、面接で技術的なスキルに関して確認されることが多いです。事前にウェブサイトで練習問題を解いたり、業界で応用されている知識を確認したりするなど、スキル面での準備も進めることをおすすめします。 

【開室時間】
 平日10:00~16:00
【連絡先】
 Tel : 03-3203-4332  
 e-mail : career#list.waseda.jp
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