WINマスメディアコースは、ジャーナリズムやメディアの世界に多くの人材を輩出してきた本学の伝統を生かしたコースです。
受入企業は新聞社(記者職)が中心で、大学の授業でジャーナリズムの基礎を学び、報道現場でより実践的な経験を積みたい方に適しています。毎年、参加者の多くが新聞をはじめとするメディア業界に就職しているのもこのコースの特徴です。
2022年度就業機関実績
順不同、就業機関は毎年異なります。
株式会社中日新聞社、株式会社日刊工業新聞社、信濃毎日新聞 株式会社
担当教員 野中章弘教授(教育・総合科学学術院)からのメッセージ
みなさんの多くは大学を卒業すると仕事に就きますね。どんな基準で仕事を選ぶのでしょうか。自分に合った仕事、生きがいを感じられる仕事、収入の安定した仕事、チャレンジングな仕事・・・。自分の人生の時間を何に使えば悔いはないのでしょうか。
私自身は多少の逡巡はありましたけれども、大学を出るとき、迷わずフリーランスのジャーナリストの道を選びました。歴史的な出来事を自分の眼で目撃して、それを多くの人びとに伝える仕事はとてもエキサイティングなものに思えたからです。また、この仕事を始めてからは、社会に埋もれがちな声なき声に耳を傾け、その小さな声をみんなに届けることへのやりがい、ある種の「使命感」みたいなものも感じてきました。
おカネのことよりも、おカネに換えられない価値を生み出す仕事の方に強く惹かれていたのですね。その思いは今も変わりません。
いま情報の発信は新聞、テレビや出版といった伝統的なメディアから、ネットへと移りつつあります。それでも、ジャーナリズムの基本を学べるのは旧来のメディア、殊に新聞だと思います。インターンシップを通じて、ぜひジャーナリズムの基本とこの仕事の醍醐味や面白さを体験してほしいと願っています。
いま新聞やテレビなどのマスメディアは、時代の波に洗われ、厳しい自己変革を迫られています。その一方、民主主義を支えるジャーナリズムの役割はますます大切なものとなっています。
おカネに換算できない人生の価値を求める人たちにこそ、記者の仕事にチャレンジしてほしいと願っています。