「人権侵害としての社会的排除とその救済手法」研究
概要
本研究は、「社会的排除」と呼ばれる問題現象に着目することにより、これまで十分に意識されていなかった権利排除プロセスの中に憲法上保障された基本的人権の侵害を認定できる問題発見枠組みを開発し、それに対応した権利保障システムの構築を目指すものである。特定個人を排除へと追い込む慣行等は、どのような場合に権利侵害性が認定される対象となるのか?
これを明らかにするために、多くの法システムで採用される間接差別禁止の体系的位置と射程の比較研究を行い、排除過程の中に差別的要素および/または社会権侵害性を認定できる枠組を探求し、もって、自由権と社会権の接合方法に関する知見の深化を目指す。
構成メンバー
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代表者:棟居徳子
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兼任研究所員:遠藤美奈(教育・総合科学学術院)
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招聘研究員:植木淳(名城大学)、杉山有沙(帝京大学)、黒岩容子(弁護士)、今井健太郎(志學館大学)、淡路智典(東北文化学園大学)