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- 【開催報告】「デジタル時代の基本的人権:子ども、親、そしてデータ保護」2026年7月21日開催しました。
【開催報告】「デジタル時代の基本的人権:子ども、親、そしてデータ保護」2026年7月21日開催しました。
Dates
Add to calendar0721
TUE 2026- Place
- 早稲田キャンパス10号館405教室
- Time
- 14:00~18:00
- Posted
- Mon, 29 Jun 2026
「デジタル時代の基本的人権:子ども、親、そしてデータ保護」
【日 時】 2026年7月21日(火)14:00-18:00
【場 所】 早稲田キャンパス10号館 405教室
【言 語】 英語(通訳なし)
【世話人】 宮坂 渉(法学学術院教授)
【主 催】 早稲田大学比較法研究所
【共 催】 早稲田大学法学部・法学研究科
【参考資料】 https://doi.org/10.1007/s10991-026-09418-3
プログラム
14:00:開会、趣旨説明(宮坂渉)
14:10:エルジュビェタ・クジェレフスカ教授(ポーランド、ビアウィストク大学):つながる権利(および「つながらない」権利)―デジタルに関する選択、インターネット非利用、そしてサイバー空間における子供の法的保護
14:40:アルトゥル・オレフノ教授(ポーランド、ビアウィストク大学):ホームスクーリングの枠組みにおける、親自身のデジタルに関する信念に基づき子供を養育する権利
15:10:ダリウシュ・クジェレフスキ教授(ポーランド、ビアウィストク大学):危うい基本的人権―GDPR下における個人データ侵害の司法的評価
15:40~16:00:休憩
16:00:篠原翼助教(筑波大学人文社会系)選手データの再分類:スポーツ界における選手データの適法性および透明性への道筋
16:40:秋山肇助教(筑波大学人文社会系)デジタル時代における国籍の再考:無国籍、登録、そしてデジタル・アイデンティティ
17:20:全体討論
18:00:終了
【開催報告】
第1報告は、急な事情で来日を見合わせたオレフノ教授の講演原稿をクジェレフスカ教授が読み上げる形で行われた。オレフノ教授は、親自身のデジタルに関する信念に基づき子供を養育する権利について、親の養育権と子どもの最善の利益とは共に憲法上尊重されるべきであり、そのためには子どもの成長段階に応じて両者のバランスを図りつつ、デジタル社会における子どもの将来にわたる自己決定権を保護することが重要であることを指摘された。
第2報告として、クジェレフスカ教授は、デジタル社会の進展によって、デジタル空間へのアクセスを確保すること、いわゆる「つながる権利」の保障だけでなく、デジタル空間にアクセスしないことを選択しても不利益を受けないことを保障すること、いわゆる「つながらない」権利の保障も、憲法上の基本権にかんする問題であることを、特に子どもの選択の自由の保障という観点から、論じられた。
第3報告として、クジェレフスキ教授は、GDPRが定める個人データ侵害が各国の裁判所によってどのように評価されているかを、ポーランド、フランス、ドイツの3か国の行政裁判所の判例を量的・質的に分析し、データの種類や違反の程度といった各国に共通の要素を抽出した上で、多元的なリスク評価が重要であることを指摘された。
第4報告として、篠原教授は、スポーツ・エコシステムにおいてプレイヤーデータ利用の適法性と透明性をいかに実現するか、という問題について、プレイヤーデータについて明確な定義がまだ確立されていないことを指摘し、プレイヤーデータを再分類した上で、プレイヤーデータがGDPRによって保護される枠組みについて論じられた。
第5報告として、秋山教授は、デジタルIDが無国籍問題の解決に役立てられる可能性について言及しつつ、これを担う私企業と政府の信頼性いかんによっては必ずしも問題解決につながらないのではないか、との問題を提起された。
その後、参加者も含めた全体討論を行い、報告内容の理解を深めた。
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