早稲田大学総合人文科学研究センター(以下、人文研)では、キャリア初期研究者支援の一環として英語論文の執筆、および英語でのプレゼンテーション等に関する講座を実施しています。今回は〈英語でのプレゼンテーション〉に焦点をあてたセミナーを開催しました。当日は早稲田大学アカデミックソリューションのStephen Bernard Kapala先生をお招きして対面形式で開催し(使用言語は英語)、文学研究科に在籍する大学院生5名にご参加いただきました。全体の司会・進行は人文研副所長のKristopher Reeves先生が務めました。
セミナーの中では、聴衆に親切なスライドの表記や情報量、時間配分が提示されたほか、発表時の声の抑揚や目線、質疑応答に関する実践的なアドバイスも提供されました。また、以上の講義内容を着実に自分のものにするために、セミナー内では参加者が相互に自らの研究内容を簡単にプレゼンし、互いに質疑応答する時間も設けられました。
近年、優れた英語論文が備える共通の〈型〉に関する書籍が次々に刊行され一般的になりつつある一方、英語でのプレゼンテーションに関する〈型〉に関する知見はあまり共有されていないように思われます。本セミナーは現役の研究者からこちらを学ぶことのできる機会であったと言えます。
また、本セミナーの終了後には、希望者に対して自身のプレゼンテーションについてのマンツーマン指導も提供されました(Stephen Bernard Kapala先生とJason Ropitini先生)。こちらの指導では、参加者自身が作成したスライドを講師が添削したのち、実際にプレゼンテーションの練習を行いました。こちらのプレゼンテーションにも、講師から構成を明確にするためのシグナルフレーズやサインポスティングの用い方など具体的なフィードバックがなされました。このフィードバックを踏まえて、全ての参加者が2度目のプレゼンテーション練習を行い、着実なプレゼンテーション技術の習得が図られました。
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総合人文科学研究センターでは、2018年度より、キャリア初期研究者支援の一環として文学研究科の大学院生を対象とした英語での論文執筆やプレゼンテーションに関するセミナーを定期的に開催しています。
英語での論文執筆・プレゼンテーションに関心のある大学院生の皆さんには、ぜひ参加を検討していただければ幸いです。
(文責:道下)
開催詳細
- 日時:2025年9月19日(金) 3限(13:10~14:50) *マンツーマン指導は別日。
- 形式:対面形式 (戸山キャンパス31号館102教室)
- 使用言語:英語
- 参加者:5名(本学大学院文学研究科在学生)
- 講師:Tim Smith(早稲田大学アカデミックソリューション講師)