Global Japanese StudiesWaseda University

Student Report

入倉友紀 文学研究科 演劇映像学コース

The Tadashi Yanai Initiative for Globalizing Japanese Humanities

UCLA-Wasedaリサーチ・フェローシップ・プログラム 報告書

早稲田大学大学院文学研究科演劇映像学コース博士後期課程4年 入倉友紀

この度はUCLA-Wasedaリサーチ・フェローシップ・プログラムの派遣生として、2022年3月21日から6月30日にかけて、カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) のAsian Languages and Cultures (ALC) の学科にVisiting Graduate Researcher (VGR) として滞在させて頂いた。

滞在期間中はまず自身の博士論文執筆のための調査を行った。私の研究対象であるブルーバード・フォトプレイズという映画会社は、1910年代後半に活動したアメリカの映画会社である。同社の製作した映画群は当時の日本において圧倒的な支持を得たことで知られているが、本国アメリカでの同映画群の受容がどのようなものであったかに関してはこれまであまり調査されてこなかった。そこで今回の渡航ではUCLAや近隣のマーガレット・ヘリック図書館の所蔵する映画雑誌や新聞といった一次資料を調査した。また、UCLAとアメリカ議会図書館が所蔵するブルーバード映画の一部をデジタル化して頂き、実際の映像資料を視聴することも出来た。UCLAの大学図書館の利用に関しては、図書館司書のトモコ・バイアロックさんにお世話になった。図書館システムの利用方法を丁寧に説明して頂き、UCLAの所蔵する資料だけでなく、UCLAが契約する様々なデーターベースやUCの他のキャンパスの資料も活用することが出来た。

また、春クォーターは本プログラムの受入れ教授であるマイケル・エメリック先生のアニメに関する講義や、山﨑順子先生の映画の演習、埋忠美沙先生の歌舞伎の演習に参加させて頂いた。これまで映画研究の領域で活動をしてきた私にとって、「日本学」という異なる研究領域で活躍する先生方や学生たちと授業を通して交流出来たことは、非常に大きな刺激となった。今後は分野横断的な視点を持つことを意識しながら、自身の研究に従事していく所存である。

加えて滞在期間中は5月にサンフランシスコで開催された無声映画祭へ参加した。また、6月にはコロンビア大学で開催された国際学会Women and the Silent Screenで口頭発表を行った。この学会を通じて様々な研究者の方々と意見を交換することが出来、対面形式での学会の意義を再認識することとなった。

最後に、今回の派遣に際してUCLAと早稲田大学のスタッフの方々、UCLAの大学院生の方々には、事務手続きから生活面まで様々なサポートをして頂いた。また、この派遣は元々2020年の春クォーターに予定されていたが、新型コロナウイルスの流行により延期となっていたものである。派遣が再開されるにあたり、私の派遣枠を2年間に渡り維持してくださったことにも感謝したい。

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