堀 誠 編著
発行:株式会社 学文社
定価:2,800円+税
はじめに
第一部 採用教材の動向
第一章 「古典探究」教科書の漢文教材をめぐって
一、「古典探究」における「日本漢文」の教材について
二、「日本漢文」の掲載方法について
三、「古典探究」教材小話─三題─
第二章 「古典探究」の特徴と各社検定教科書の現況─言語活動例を中心に─
一、「古典A・B」との違いから見る「古典探究」
二、「古典探究」教科書の中の漢文教材と言語活動
三、終わりに─三題─
第三章 高等学校国語科「言語文化」「古典探究」における漢文教材─傾向と扱い方─
一、はじめに─「古典嫌い」の解消になるのか」─
二、「言語文化」と「古典探究」の特徴
三、漢文採録教材の新旧比較
四、教材の扱い方の傾向と実際
五、教材研究
六、研究協議
七、おわりに
第二部 教材の実践と課題
第四章 自ら学ぶ「古典探究」に向けて─「漁父辞」を用いた言語活動の試み─
一、はじめに
二、「古典探究」教科書に見える「漁父辞」の設問と言語活動
三、言語活動例「作品を読んで記述問題とその解説を作ろう」
四、おわりに
第五章 「古典探究」の漢文関連教材の授業実践─「言語文化」での実践をヒントとして─
一、はじめに
二、授業実践
三、課題とまとめ
第六章 古文・漢文融合教材「蘇武説話」を用いた授業実践
一、はじめに
二、「帛書」は虚言(一)
三、「帛書」は虚言(二)
四、現実にあった「帛書」
五、蘇武説話を用いた探究的活動
六、活動の実際
七、おわりに
第七章 「人虎伝」と「山月記」における李徴の人物像をめぐる問い
一、はじめに:『古典探究』にみられる李徴像への着目
二、初読にみる学習者の李徴像
三、学習者の着眼点と李徴像の相関
四、おわりに:今後の展望と課題」
第三部 教材・指導の探究と問題点
第八章 高校国語の漢文教材としての「桃花源記」
一、「桃花源記」の本文と作者
二、桃源郷の所在
三、結び
第九章 日本語の語彙形成に着目した「古典探究」のあり方─中国思想教材の分析と活用を通して─
一、はじめに
二、思想教材の言語活動の特徴と課題
三、漢文訓読と日本語の語彙形成
四、漢文訓読における和語と字音語、和語と漢字の融合
五、日本語の語彙形成に着目した古典探究の授業構想
六、おわりに
第十章 王昭君の話譚を教材にした「古典探究」の言語活動─絵画資料を活用して─
一、はじめに
二、「王昭君」の話譚を扱う教材の新旧比較
三、教科書に掲載された王昭君の中国書画と漢文教材の比べ読み
四、王昭君の日本絵画と古文・漢文の文章の比べ読み─教科書と補助教材の活用
五、古典(古文・漢文)と他科目(美術)との連携的な学び
六、おわりに
第四部 補助教材等の提案
第十一章 芥川龍之介、中島敦の同時代中国へのまなざし─「杜子春」「山月記」の外側から読む─
一、日本と「国語」を外から眺める
二、芥川と同時代中国
三、中島と同時代中国
四、「杜子春」「山月記」を外側から読む
第十二章 嵯峨朝の女流詩人・有智子内親王─その作品の教材化の可能性を考える─
一、はじめに
二、有智子内親王の生涯と作品について
三、有智子内親王の作品を巡る研究動向
四、有智子内親王「関山月」を巡って
五、おわりに
第十三章 災害詩と狂詩─「古典探求」の教材としての可能性─
一、本稿の目的
二、災害時の教材としての可能性
三、狂詩の教材としての可能性
四、小括
おわりに
〔研究部会活動記録〕