Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

社会科学部卒業 松尾 海里

高校2年生の話です。 ぼくは、ただなんとなく目標もなく、やりたいこともないまま大学に行く、というぼんやりとした考えで ただただ日々を過ごしていました。 進路希望調査が2年生から始まっており、 なんとなく、就職に有利そうだから、という理由で 経営系の学部を志望していました。そして、高校2年生のぼくは、どこにでもいるような、 LGBTに対して偏見を持っている学生でした。 しかし、同時に「男らしく生きろ」というイデオロギーに疑問を抱いていました。それは、女々しいというレッテルを貼られて生きてきたからです。

ある日、知り合いの方の紹介でいわゆる「おネェ」と呼ばれる方々が働くショーパブに連れて行ってもらう機会があり、 そこでの出会いがぼくを変えました。 たまたまお店が空いていたこともあり、 ショーパブで働く「おネェ」と呼ばれる人たちと話すことができました。 彼女/彼らと話しているうちに、「男らしい」や「女らしい」というものは、ただの幻想だとわかりました。それ以来、「女々しい」自分のことを肯定できるようになりました。 早稲田はいろいろ受けたんですけど、 社会科学部しか合格しませんでした笑 でも、大学で最初に受けた授業で、ゼミの教授に出会い、授業のなかでLGBTと呼ばれる人たちについて触れ、上述の経験を思い出し、自分が本当に勉強したいことは、経営学よりも、性についてだと気付きました。結果として、ゼミでLGBTについてたくさん学ぶ機会を得て、学生生活の集大成として、卒業論文にて「LGBT×労働」という観点から共生について書きました。 4月から私は人材会社で働きます。その企業は人材会社ということもあり、LGBTを雇用する上で、企業への研修なども行っています。社会人になってからもLGBTにも他のマイノリティにもやさしい社会の実現を考えていきたいと考えています。

社会科学部卒業  松尾 海里

松尾海里さん

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