一昨年(2014年)、LGBT当事者の方が登壇される学内の講演会に参加する機会がありました。日本において20人に1人は当事者であるとの数字(講演当時資料より)、色分けできない多様な性・グラデーションのような性の捉え方があるということ、日常を過ごすうえでの苦しみなど、はじめて知識として得たことや気付かされたことが多く、これまで無神経な言動をとっていたことがなかったかと自身を見直すきっかけとなりました。また、講師の在学中の思いから、キャンパスであるがままでいることに困難なこともあったのではないかと感じ、本当の意味でのバリアフリーな環境を願うようになりました。
当事者でない者が、当事者の気持ちの真意を理解するということは難しいですが、各々の当然こうだという思い込みが前提とならないよう、セクシュアル・ダイバーシティ(姓の多様性)についてまず少しでも「知る」ことが人として大切なことだと感じています。
そして、「セクシュアル・マイノリティの方々にとって」だけでなく「みんなにとって」心地よい場所、ダイバーシティが浸透した、一人ひとりが輝けるキャンパスを全員で目指すことができればよいです。
篤田美穂
大学職員
早稲田大学男女共同参画推進室