30年以上早稲田大学で授業をし、たくさんのセクシュアル・マイノリティの学生たちと出会ってきました。すでにオープンにしている学生もいましたが「親には言っていない。言えない。」という学生も少なくありませんでした。私たち教員は、何かしなければならないのではないか、できることはないかと考え続けてきました。私が関わるときに考えたキーコンセプトは、「わがまま」「ワガママ」「我が儘」(どんな文字を使ってもいいです)。あるがままの私を大事にすること。自分であること、自分になること、自分を育てること。それができる関係や状況を学内外に作り出したいと思っています。
文学部教授
ジェンダー研究所所長
村田 晶子