Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

文化構想学部3年 玲奈

私の中でLGBTという言葉がリアルになったのは、たまたま一緒になった授業で友達にカミングアウトしてもらったときだった。

カミングアウトをしてもらうのは初めてだったし、LGBTに関する知識もあまりなかったから、最初は頭に???が浮かんだ。LGBTにもいろいろな種類があることや、様々な活動があることを教えてもらって、だんだんとその言葉の輪郭が見えてきた。その上で、その子に対する見方が変わったかというと、とくに変わらなかった。中高大と同じ学校に進んだ、芯の通った、一目おける友達。それより、自分にカミングアウトをしてくれたということが嬉しかったし、また、大切な気づきを与えてくれたことに感謝している。

会話の中で「ホモ」という言葉が軽い冗談として使われることがある。それまでその言葉について深く考えたことはなかった。でも、LGBTについてリアルに考えるようになってから、その軽い言葉に、深く傷つく人が見えないところにいるんだと気づいた。もちろん、冗談で言っている人たちもそこまで悪気があって言っているわけではないだろう。その人たちはただ、LGBTについてリアルに考えるきっかけがなかったけで。

LGBTをリアルに考えたことがあるかないかの違いって、そのきっかけがあったかどうかだけなんじゃないかな。でもその違いは大きくて。私は他の人にもその気づきを分けたくて、仲良しの子に、大学に入ってから周囲にカミングアウトをしたその友達の話をしたことがある。そうしたら、「なんか、うまく言葉にできないけど、すごいね!!」とか、「大学入ってから、本当の自分になったんだね。なんかそういうのって、いいね!」と言ってくれた。きっとその子たちも私と同じように、自分の世界が広がったような気持ちになってくれたんじゃないかな。

ちょっとした気づきで誰もが「アライ」になれる。この「アライ」という言葉とともにLGBTをリアルにとらえられる人がもっともっと増えたらいいなとおもう。

 

  文化構想学部3年 玲奈

 

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