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【エマニュエル・ブジュ教授講演会】エピモダニズムの時代に(10/11)
フライヤー
主 旨
「現在」には続編がなく、確立された未来もないため、それに名前をつけることは常に難しい。「ポストpost」という解決策が長らく主流であったが、その結果「ポスト性post-ness」自体にも「その後」がありうるという事実を曖昧にしてきた。しかし、現在はいまだに「ポストモダン」なのだろうか?
この講演でエマニュエル・ブジュ教授は、驚くべき豊かさと複雑さを持つ別の接頭辞「エピepi」を用い、この「ポスト性」を乗り越えることを提案する。「エピモダニズム」は、ポストモダン批判を再加工し、あらゆるポストアイロニーを込め、新たな関わり方への野心を再起動することによって、モダニズムの遺産に対し6つの異なる関係を築くことになる。彼は、こんにちの文学において自身が Princip Principle と呼んでいるものについて、ボスニア系フランス在住作家ヴェリボル・チョリッチ(Velibor Čolić, 1964- )など具体例を挙げながら論じていく。
プログラム
14:00-14:10 登壇者紹介・趣旨説明(松尾梨沙講師)
14:10-15:40 講演(エマニュエル・ブジュ教授)
15:40-15:50 休憩
15:50-16:20 質疑応答
16:20-16:30 まとめ
登壇者
【講演者】エマニュエル・ブジュ(Emmanuel Bouju)
比較文学者。パリ第3大学(Université Sorbonne Nouvelle)教授、比較学研究センター(CERC)所長、フランス大学学院名誉上級会員。インディアナ大学ブルーミントン校およびハーヴァード大学で客員教授を務める。近年の代表的著書として、Épimodernes. Nouvelles « leçons américaines » sur l’actualité du roman(Codicille, 2020年)およびその英訳版 Epimodernism. Six Memos for Literature Today(Palgrave-MacMillan, 2023年)、ほか多数。
【日仏通訳者】三浦 信孝
フランス文学者・通訳者。中央大学名誉教授、日仏会館顧問。元・日本フランス語教育学会会長。著書『現代フランスを読む 共和国・多文化主義・クレオール』(大修館書店, 2002)、共編著『トクヴィルとデモクラシーの現在』(東京大学出版会, 2009)、共訳書『実践理性 行動の理論について』(P・ブルデュー著, 藤原書店, 2007)ほか多数。
【企画・司会進行】松尾 梨沙
早稲田大学高等研究所講師。
日 時
2025年10月11日(土)14:00~16:30
会 場
早稲田大学早稲田キャンパス19号館7階711教室
対 象
学部生、大学院生、教員、研究者、一般
言 語
講演言語:フランス語(日本語への通訳有)
主 催
早稲田大学 高等研究所
申込み
事前登録不要