高等研究所「人新世と人文学」セミナーシリーズ(第14回)
「南都再発見―歴史・芸術・文化の積層とその顕現」(6/28)
趣旨 / Abstract
災害や戦乱の繰り返しが刻まれた風景には、人間の愚かさと同時にたくましさの記憶が積層している――<廃墟研究会>では、日本の文学・美術・芸能にあらわされた廃墟のモチーフを通じて、都市や寺社の跡にたたずむ人々が、いにしえを想いつつ未来への希望をつなぐ行為を<廃墟の文化史>と捉えなおしていくことに取り組んでいます。
この公開セミナーでは、奈良各所に積み重なった時間の層を、堀り、こすり、ひもとくことで、点(寺社や宮城)と線(道や人)が綾なす多面体としての南都を再発見します。
登壇者 / Speaker
講演者:
吉川聡(奈良文化財研究所文化遺産部長)
高田知紀(兵庫県立大学自然・環境科学研究所准教授/兵庫県立人と自然の博物館主任研究員/本プロジェクトメンバー)
梅沢恵(共立女子大学文芸学部准教授)
渡邉裕美子(立正大学文学部教授)
挨 拶 / 司 会:
山本 聡美(早稲田大学教授)
日 時 / Date & Time
2026年6月28日(土)14:00~16:30
会場 / Venue
なら歴史芸術文化村 芸術体験棟1階ホール
オンライン同時配信(接続先はこちら)
言 語 / Language
日本語
プログラム / Program
14:00~14:10 | 開会挨拶(山本聡美(早稲田大学教授)) |
14:10~15:00 | 講演(1)吉川聡(奈良文化財研究所文化遺産部長) 「南都寺院の変遷と平城宮跡の発見」 |
15:10~16:00 | 講演(2)高田知紀(兵庫県立大学自然・環境科学研究所准教授/兵庫県立人と自然の博物館主任研究員/本プロジェクトメンバー) 「和爾下神社の地域プロジェクト―人麻呂さんが歩いた風景をこすりだす―」 |
16:00~16:30 | 質疑応答 |
コメンテーター 梅沢恵(共立女子大学文芸学部准教授) |
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渡邉裕美子(立正大学文学部教授) |
対 象 / Prospected Audience
学部生、大学院生、研究員、教職員
主 催 / Host
廃墟研究会(梅沢恵、木下華子、陣野英則、堀川貴司、山中玲子、山本聡美、渡邉裕美子)
共 催 / Co-Host
早稲田大学高等研究所「人新世と人文学」プロジェクト
早稲田大学総合人文科学研究センター角田柳作記念国際日本学研究所
早稲田大学SGU国際日本学拠点
助 成 / Assisting
サントリー文化財団 人文学、社会科学に関する研究助成「学問の未来を拓く」、2023~2024年度「前近代日本における廃墟の文化史」(代表・渡邉裕美子)