高等研究所セミナーシリーズ 【グローバル・ヒストリー研究の新たな視角】 公開講演会:
「陸軍将校の国際移動と知の交流―デュ・ブスケを例に―」(7/31)
趣旨
19世紀の陸軍将校には軍事に従事するだけでなく、国際移動による様々な知識の獲得・普及に貢献した者がいた。その多様な姿をアルベール・デュ・ブスケ(1837-1882)を例に紹介する。デュ・ブスケは現ベルギーに生まれ、サンシール陸軍士官学校に入学、卒業後はアルジェリア戦争、アロー戦争に従軍し、アラビア語と中国語を習得した。1867年、第1次フランス軍事顧問団の一員として来日し、維新後は在日フランス公使館付第一通弁官となる。1870年、陸軍大尉として兵部省、続いて1年後に左院、さらに1876年からは元老院付のお雇い外国人として活躍した。1878年にフランス公使館の専任通訳になるが、1882年、45歳の若さで東京にて死去する。デュ・ブスケはフランスの軍制・法制導入の先駆者のみならず、外交面・文化面でも日仏交流の端緒を開いた。
講演者
ベルランゲ河野紀子(リール大学教授)
日 時
2021年7月31日(土)14:00~17:00
会 場
ZOOMにて配信予定
プログラム
14:00~14:10 開会の挨拶と趣旨説明(谷口眞子)
14:10~15:10 「陸軍将校の国際移動と知の交流―デュ・ブスケを例に―」(ベルランゲ河野紀子)
15:10~15:30 休憩
15:30~16:55 討論
16:55~17:00 閉会の挨拶(谷口眞子)
司 会
谷口眞子(早稲田大学文学学術院教授)
対 象
学部生・大学院生・教職員・一般
主 催
早稲田大学 高等研究所
共 催
科研費基盤研究(A)「19世紀を中心とした軍事的学知をめぐる人と書物の交錯」、「戦争と社会の歴史」研究会
申込み
事前登録が必要です。以下URLよりご登録をお願いします。
https://zoom.us/meeting/register/tJYkd-2vqTooHdWVKa-Rv_FTHNZF-bEc_2aV
ポスター
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