高等研究所セミナーシリーズ 【新しい世界史像の可能性】 公開講演会:
「明治の政治思想は徴兵制度をどう捉えたか」(10/14)
講演者 / Speaker
尾原 宏之(甲南大学 准教授)
日 時 / Date & Time
2017年10月14日(土)14:00~18:00
会 場 / Venue
早稲田大学 早稲田キャンパス 26号館 11階 1102会議室
主 旨 / Outline
現在の憲法改正をめぐる議論のなかで「徴兵制」の問題はたびたび言及されているが、1873(明治6)年の徴兵令制定と徴兵制度の定着過程に一般的関心が集まることはほぼない。しかし、明治前期に政府内外で起きた「徴兵制」をめぐる摩擦や論争の検討は、今日の政治と軍事の問題を考える上でも有益である。当時、多くの知識人や政治家・官僚は、それぞれ独自の政治構想・軍事構想を持っており、その多様性は徴兵制度や軍備に関する考え方にも反映された。いわゆる「啓蒙的知識人」や民権派知識人でも徴兵制度への賛否は一様ではない。著書『軍事と公論』で展開された、政権内部と外部をつなぐ場としての元老院会議を素材としながら、明治の徴兵制度をめぐる議論のパースペクティブを考察する。
プログラム / Schedule
14:00~14:10 開会挨拶
14:10~15:40 講演(尾原 宏之)
15:40~16:00 休憩
16:00~18:00 討論
司 会 / Moderator
谷口 眞子(早稲田大学 文学学術院 教授)
対 象 / Prospected Audience
大学院生・教職員・一般
主 催 / Organizer
早稲田大学 高等研究所
申込み / Registration
事前申込み不要です。直接会場にお越しください。