Waseda Institute for Advanced Study (WIAS)早稲田大学 高等研究所

その他

基礎科学と現代美術を横断する2020年代のアプローチ
Intermediate approach of basic science and contemporary art in 2020s

研究の概要

全体目的

美術と自然科学は様々な共通項を持つにもかかわらず、両者の細分化・専門化も相まって包括的な交流がますます難しくなってきている。一方、ルネサンス期には両者の距離はずっと近かったと考えられている。例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチは美術と科学の両分野で顕著な業績を果たした。高度に専門化が進んだ現代美術・現代科学においては一人の人間が両者を極めるのは困難であるが、双方の専門家を集めて領域横断型の研究組織を構成することで、分野の境界を超えた研究活動を行うことができる。科学と美術が交差する領域において専門家同士が活発な相互作用を起こせれば、ルネサンス期のような創造性が発揮されることも期待できる。

当研究プロジェクトでは科学技術と美術研究の専門家から成る混合チームを結成し、美術作品を制作する。特に基礎科学と先端技術の発展に伴ってもたらされた新しい知見に基づいて、作品コンセプトと制作方法を考えていく。同時に、国内外の美術史と現代美術の潮流を踏まえた検討も行う。美術作品の制作では、様々な企画立案・意思決定・取捨選択を迫られる。その過程で、価値観や思考法を異とする科学と美術は交錯ないし衝突するだろう。その混濁の中から生き生きとした交流が生まれることを狙いとする。美術制作という実践の中で、分断された自然科学と人文科学の知を集約し統合活用することを目指していく。

全体計画

美術作品の制作が主な目標となる。プロジェクトメンバーから提案された作品コンセプトを基にして、「試作→批評→検討→再試作」というサイクルを回すことで、多様な分野から参加するメンバーの知見・意見を取り入れ、制作に反映させていく。さらに、完成した美術作品は広く一般に展示し、学内外からのフィードバックも受けていくことで、当プロジェクトを発展させると同時に社会への還元も図る。

研究拠点

早稲田大学高等研究所

エリアリーダー

尾形 哲也     (理工学術院 教授)

メンバー

山本 聡美     (文学学術院 教授、高等研究所 副所長)
関 直子      (文学学術院 教授)
藤田 智弘     (高等研究所 研究員)
桑原 夏子     (高等研究所 研究員)
GIANNETTI, Niccolo   (高等研究所 研究員)
水上 愛美     (フリーアーティスト)
葛西 周      (京都芸術大学 講師)

 

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