「学生参画・スチューデント・ジョブ」スタッフの横顔
GSセンター学生スタッフ 商学部 3年 松島 匠哉(まつしま・たくや)
大学で重要な役割を担っている、キャンパスで学び、働く学生たち。実際の「学生参画・スチューデント・ジョブ(※1)」にはどのような学生が、どのようなスケジュールで携わっているのか、収入面も含めてその横顔を紹介します。今回は商学部に所属し、GSセンター学生スタッフとして働く松島匠哉さんです。学内外でダイバーシティを発信する松島さんの日常を紹介します。
※1)寮生活する学生を支援する「RA(レジデント・アシスタント)」や、「キャンパスツアーガイド」として、大隈記念講堂など大学の各施設を紹介する学生の他、講義が行われている教室では、障がい学生支援室の有償ボランティアが目や耳が不自由な学生のために教科書代読・ノートテイクなどのサービスを提供しています。科目登録など新入生の大学生活をさまざまな面でサポートする「こうはい ナビ」スタッフ、海外留学を希望している学生の相談に乗る学生留学アドバイザーなどがあります。
Q. スチューデント・ジョブにはいつから関わるようになりましたか?
3年生になった2018年の4月からです。
Q. スチューデント・ジョブを始めたきっかけは何ですか?
大学構内を歩いているときに、早稲田キャンパス10号館2階に掛かっているレインボーフラッグを見掛けたのがきっかけです。2年生の時からダイバーシティというものに関心があって、ジェンダー論や民族関連の授業を取っていたので、My Wasedaでスチューデント・ジョブの募集を見たときはすぐに「ここで働きたい!」と思いました。
Q. スチューデント・ジョブではどんな仕事をしていますか?
利用者対応、SNS更新、ジェンダー・セクシュアリティに関する情報提供・管理や、週1回開催しているテーマトーク会の企画・運営など…さまざまな業務をしています。
施設外ではイベントや講演会の運営も行っています。5月は「東京レインボープライド」にブース出展をして、プライドパレードにも参加しました。7月には「WASEDA LGBT ALLY WEEK」を学内のイベントサークルと共催して、ダイバーシティの啓発活動を行いました。
Q. SPEC(※2)やスチューデント・ジョブに参加するようになって感じたことを教えてください。
自分の考えや意見が大学に反映されていると感じます。2年生の時、ゼミの面接資料に「男・女」の丸をする欄がありました。当時は何も感じていなかったのですが、GSセンターに入って、「これはどうなんだろう?」と思い学部側に提言したところ、翌年から廃止されました。また、イベントの最中は自分の言動が大学の顔になるので、責任感を持つようになりました。
※2) SPEC :Student Participation Encouragement Committee(日本語名称:学生参画運営委員会)。スチューデント・ジョブなどに携わる学生たちによる、大学改革のための学生参画活動を推進する委員会。
Q. 学業とスチューデント・ジョブ、サークル活動など、複数のことを両立させるために、どのような工夫をされていますか?
スチューデント・ジョブを始める以前よりもスケジュール管理を徹底するようになりました。結局、キツキツではあるのですが…なんとか両立させています。
Q. SPECやスチューデント・ジョブについて、足りない部分、大学側に提言したい部分はどのようなことでしょうか。
スチューデント・ジョブ各箇所の連携強化です。正直、どのような機関がどれくらいあって何をしているのか、全てを把握できていません。もっと連携して何かを行ったり、人的資源を有効活用できたりする部分があると思っています。また、知識の共有も重要だと感じています。GSセンターでも、イベント時に、外国人や障がい者といった方への応対が完璧でないことがあります。一方で、ジェンダー・セクシュアリティの配慮に欠けた部分が他機関で見られることもあります。それぞれに貴重な知識・得てきた経験があると思っているので、そういったものを共有できればいいと思っています。
Q. 今後の抱負や、チャレンジしようと思っていることを聞かせてください。
これからもダイバーシティ早稲田の実現に向けて、積極的にイベントや啓発活動を行っていきたいと思います。多様性の良さを一人でも多くの学生が知ってくれればうれしいですね。
Q. 大学や外部団体から奨学金は取得していますか?取得している場合、具体的な奨学金の名称・金額を教えてください。
日本学生支援機構の奨学金「第一種」と大学の予約型奨学金である「めざせ!都の西北奨学金」を取得しています。特に「めざせ!都の西北奨学金」は入学前に採用が決まる給付型の奨学金で4年間、毎年もらえるので、東京に来て一人暮らしをしている私にはとてもありがたいです。
授業期間中の1週間の過ごし方
【SPEC活動紹介】
・学生参画活動を通じ大学改革へ SPEC、オープンキャンパスで初企画
・「ストレスバスター」で試験勉強のストレスを吹き飛ばしました