「学生参画・スチューデント・ジョブ」スタッフの横顔
学生留学アドバイザー 国際教養学部4年 田村 拓靖(たむら・ひろやす)
大学で重要な役割を担っている、キャンパスで学び、働く学生たち。実際の「学生参画・スチューデント・ジョブ(※1)」にはどのような学生が、どのようなスケジュールで携わっているのか、収入面も含めてその横顔を紹介します。今回は学生留学アドバイザーの田村拓靖さんです。アメリカ留学から帰国後、留学支援にあたる田村さんの横顔を紹介します。
※1)寮生活する学生を 支援する「RA(レジデント・アシスタント)」や、「キャンパスツアーガイド」として、大隈記念講堂など大学の各施設を紹介する学生の他、講義が行われている教室では、障がい学生支援室の有償ボランティアが目や耳が不自由な学生のために教科書代読・ノートテイクなどのサービスを提供しています。科目登録など新入生の大学生活をさまざまな面でサポートする「こうはい ナビ」スタッフ、海外留学を希望している学生の相談に乗る学生留学アドバイザーなどがあります。
Q.スチューデント・ジョブにはいつから関わるようになりましたか?
大学3年の2017年8月頃から留学センター所属のボランティア団体「学生留学アドバイザー」の一員となり、今年の1月からの同団体代表として運営をしています。
Q.学生留学アドバイザーになったきっかけは何ですか?
留学(アメリカ・ポートランド)から帰国後、モヤモヤを強く感じていました。そのモヤモヤの一つは、情報収集・整理がうまくできず、動機を強く持てない留学をしてしまい、次の行動につながらない学生が多いと感じたことでした。自分もそのような学生の一人でしたし、同級生や先輩と留学の話をしたときにも「次につながらない留学」をしてしまった学生は多いと感じました。
そこで、友達と留学支援の団体を立ち上げようとしていたときに、学部の先輩に学生留学アドバイザーの存在を教えてもらいました。最初は学生留学アドバイザーとして「自分のやりたい留学支援はどこまでできるのか」、また「本当に自分は留学支援に本気で向き合いたいのか」を確かめるために参加しました。
現在では、留学センターの職員の方に協力していただきながら、役立ちたいという思いで目いっぱい頑張っています。
Q.スチューデントジョブではどんな仕事をしていますか?
学生留学アドバイザーは設立13年目を迎え、「早大生の留学を共に考え、未来につなげる」というミッションの下、三つの活動を行っています。一つ目は、SNSや雑誌を活用した留学情報の配信やイベント企画を通した「留学を広める」活動。二つ目は、留学経験者との相談ブースなどの企画運営を通して留学の不安を解消し、留学先へのワクワク感を醸成しておのおのの留学の意義・目的を見いだしてもらう「留学を充実させる」活動。三つ目は、留学をどう人生やキャリアに生かしていくかという「留学を生かす」活動です。
Q.SPEC(※2)やスチューデントジョブについて感じたことを教えてください。
あらためて早稲田大学をより良いコミュニティーにするために、何ができるかを考え続けている団体が他にも多くあることに気付きました。今後もSPECの活動などを通じて、他の学生団体や組織とより深く協力することができたら最高だなと思います。
Q.学業とスチューデント・ジョブやサークル活動など、複数のことを行うために、どのような工夫をしていますか?
アドバイザーの活動として、日中決まった時間帯で行うミーティングなどもありますが、夜にSkypeや電話でミーティングを行ったり、企画書の作成などPCがあればいつでもどこでもできる仕事を、インターンやサークル活動の合間を縫って行っています。
Q.SPECやスチューデント・ジョブについて、足りない部分、大学側に提言したい部分はどのようなことでしょうか。
一番は、学生の声の吸い上げは、大学はもっと意識してやるべきなのではと感じています。留学センターの職員の方と一緒に仕事をするようになって、より実感しました。職員の方も学生のために何ができるか全力で考えているからこそ、自分たちが大学と学生の架け橋となっていきたいです。
学生を巻き込んで地道なヒアリング活動などを行い、学生の声を今後の学生支援に反映できるようにできればベストだなと感じます。
Q.今後、チャレンジしようと思っていることを聞かせてください。
学生留学アドバイザーの存在を大学に所属する全員が知っているという状態を作りたいです。「留学」はあくまで手段ですが、「自分の居心地の良いコミュニティーの外に出て目的意識を持って成長したい」という学生にとって、考えておくべき選択肢です。
少しでも学生の頭の中に「留学」という言葉が浮かぶように「学生留学アドバイザー」のSNSの更新頻度を上げ、留学センターを巻き込んで学生に向けて団体のPRを行っていきたいと考えています。そして、独り善がりなイベントの企画運営ではなく、「早大生の留学成功」という目的から落とし込んで作り上げる留学支援イベントを行うことと、学生留学アドバイザーのファンになってもらえるようなPR活動を全うし、自身の思いを引き継ぎながら、未来につながる学生団体を作り上げたいです。
Q.大学や外部団体から奨学金は取得していますか?取得している場合、具体的な奨学金の名称・金額を教えてください。
特に取得しておりません。
授業期間中の1週間の過ごし方
【SPEC活動紹介】
・学生参画活動を通じ大学改革へ SPEC、オープンキャンパスで初企画
・「ストレスバスター」で試験勉強のストレスを吹き飛ばしました
※2) SPEC :Student Participation Encouragement Committee(日本語名称:学生参画運営委員会)