保健センター西早稲田分室 保健師 津久井(つくい)
うがいは風邪やインフルエンザの感染予防に効果があります。 特に「喉の奥が少しいがらっぽいとき」や「喉が痛いとき」に効果があります。
口を「すすぐ」と「うがい」の違い
- すすぐ(漱ぐ/rinse):ガラガラなし(歯磨きの後、口をすすぐなど)
- うがい(嗽/gargle):喉の奥までガラガラと喉を洗うこと
うがいの方法
【Step 1】 手を洗う
【Step 2】 水を口に含み、口の中の汚れを取るように強く「クチュクチュ」と洗い、水を吐き出します。
【Step 3】 水を含み、飲まないように気を付けて口を大きく開け、胸を広げ、肩を後ろにそらし、上を向いて、声を出して「あ」の発音を5秒程度します。
【Step4】 静かに吐き出します。
喉が痛いときのうがい
塩水(250cc弱のぬるま湯にティースプーン1/2杯の塩を溶かす)でうがいすれば、喉の痛みは一時的に治まります。この塩分は体液より濃いため、喉の腫れた部分の水分が浸透圧によってにじみ出て、痛みが和らぎます。
「うがい」の語源は日本の伝統漁法の「鵜飼い」にあるようです。「鵜飼い」の鵜に魚を飲み込ませ、その後これを吐き出させる様が似ているので「うがい」と呼ばれるようになったとされています。日本では「手洗い・うがいで風邪やインフルエンザを予防しよう」と言われていますが、その理由は、日本の冬季は湿度が20~30%くらいまで乾燥するので、うがいによって喉に潤いを与える効果があると考えられます。近年は、風邪・インフルエンザの感染予防は、「咳(せき)エチケット」「手洗い」を推奨しています。海外では、人前でうがいをすることがエチケット違反と捉えられることもありますので、注意が必要です。
これから一年で最も寒くなる時期ですので、皆さんも風邪やインフルエンザに感染しないようにしっかりうがい、手洗いをしましょう!